14日からの一連の地震 熊本で27人死亡

14日からの一連の地震 熊本で27人死亡
熊本県内では新たに1人の死亡が確認され、14日から続く一連の地震で、熊本県内では、合わせて27人が亡くなりました。また、16日未明から続く地震の後、1600人近くがけがをするなどして病院で手当てを受けています。
熊本県内の病院や警察によりますと、14日から15日夜までに益城町と熊本市で合わせて9人の死亡が確認されました。その後、15日未明から続く地震の後、亡くなった人は、新たに1人の死亡が確認されて18人となり、一連の地震で亡くなった人は、これまでに27人となりました。

このうち16日未明の地震で震度6弱を観測した八代市では、アパートが全焼して焼け跡から1人が遺体で見つかり、警察は、亡くなったのはこのアパートに住む70代の女性とみて確認を急いでいます。
熊本市中央区の「国立病院機構熊本医療センター」では、16日の地震の後、搬送されてきた3人の患者の死亡が、それぞれ確認されたということです。
熊本市東区の「熊本赤十字病院」では、搬送された3人の死亡が確認されたということです。
同じ東区の「西日本病院」では地震による停電の影響で、たんを吸引する機械が使えなくなり、心肺停止の状態で搬送されてきたお年寄りの女性の死亡が確認されたということです。
熊本市南区の「済生会熊本病院」では、5人の死亡が確認されたということです。
合志市の「熊本再春荘病院」では、88歳の女性の死亡が確認されたということです。
熊本県大津町にある「熊本セントラル病院」では、西原村の80代の男性と熊本市中央区の80歳の女性の2人の死亡が確認されたということです。

一方、熊本県警察本部は、16日の地震で10人の死亡が確認されたと発表しました。熊本県警察本部が死亡を確認したのは、いずれも益城町平田の内村宗春さん(83)、西村正敏さん(88)、西村美知子さん(82)、熊本市中央区の高村秀次朗さん(80)、熊本市東区沼山津の矢野悦子さん(95)、嘉島町鯰の田端強さん(67)、嘉島町鯰の冨岡王將さん(84)、嘉島町上六嘉の奥田久幸さん(73)、西原村鳥子の野田洋子さん(83)、西原村布田の内村政勝さん(77)の合わせて10人です。
また、熊本県南阿蘇村では、東海大学の学生が住むアパートなど複数の建物の1階部分が押しつぶされ、大学と警察によりますと、21歳と18歳の学生2人の死亡が確認されました。
東海大学によりますと、死亡が確認されたのはいずれも東海大学農学部の4年生、脇志朋弥さん(21)と、1年生の清田啓介さん(18)です。

また、熊本県の阿蘇地域振興局によりますと、16日午前7時すぎ、西原村から「3人が死亡した」という連絡があったということです。いずれも16日未明から続く地震の後、死亡が確認された18人と重複しているかどうか分かっておらず、県が確認を急いでいます。

けが人も相次いでいて、熊本市東区の「熊本赤十字病院」では、けがをしたり、体調が悪くなったりして319人が手当てを受けていて、このうち28人が重傷だということです。
熊本市南区の「済生会熊本病院」では、227人がけがをしていて、このうち94人が重傷だということです。16日未明から続く地震の後、熊本県内でけがをしたり体調不良を訴えたりして手当てを受けた人は合わせて1600人近くに上ります。