岡本智、大久保貴裕
2016年4月16日13時07分
文化庁が数年内に京都へ全面移転する基本方針が決まったことを受け、馳浩文部科学相は16日午前、京都市上京区の府警本部本館など候補地を視察した。視察を終えた馳氏は「府警本部がもっともふさわしい」と述べた。今後、文科省や内閣官房などで作る協議会で議論し、年内にも決める。
京都府と市は、約200人と見込まれる文化庁職員を受け入れる庁舎の土地提供を国に申し出ており、市内の府有地、市有地合わせて11カ所を提示している。京都御所や二条城にも近い府警本部の中を視察した馳氏は、職員らに耐震性があるか、現在は何人が働いているかなどを質問。記者団に「100点満点の場所。今あるものを活用でき、府庁舎ともつながっている」と述べた。
昨年12月に旧小学校舎を視察した際には敷地に入れず、「中にも入れてもらえずがっかりした」などと発言。慌てた府や市は経済界なども含めた「オール京都」で安倍晋三首相らに直接要望するなどし、「全面移転」に持ち込んだ経緯がある。(岡本智、大久保貴裕)
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