14日からの一連の地震 熊本で24人死亡

14日からの一連の地震 熊本で24人死亡
14日から続く一連の地震で熊本県内では、合わせて24人が亡くなりました。熊本県内の病院や警察によりますと、熊本県内では、14日から15日夜までに益城町と熊本市で合わせて9人の死亡が確認されました。その後、16日未明から続く地震のあと、15人が亡くなり、一連の地震でこれまでに合わせて24人が亡くなりました。
NHKが熊本県内の主な病院や警察に取材したところ、新たに2人の死亡が確認され、16日未明から続く地震で、亡くなった人は15人になりました。
このうち、震度6弱を観測した八代市では、アパートが全焼して焼け跡から1人が遺体で見つかり、警察は、亡くなったのは、このアパートに住む70代の女性とみて、確認を急いでいます。
熊本市中央区の「国立病院機構熊本医療センター」では、16日の地震のあと、搬送されてきた2人の患者の死亡がそれぞれ確認されたということです。熊本市東区の「熊本赤十字病院」では、搬送された3人の死亡が確認されたということです。
同じ東区の「西日本病院」では、地震による停電の影響で、たんを吸引する機械が使えなくなり、心肺停止の状態で搬送されてきたお年寄りの女性の死亡が確認されたということです。
熊本市南区の「済生会熊本病院」では、5人の死亡が確認されたということです。
合志市の「熊本再春荘病院」では、88歳の女性の死亡が確認されたということです。
一方、警察は16日の地震で6人の死亡が確認されたと発表しました。
警察によりますと、6人は、熊本市中央区の高村秀次朗さん(80)、熊本市東区沼山津の矢野悦子さん(95)、嘉島町鯰の田端強さん(67)、嘉島町上六嘉の奥田久幸さん(73)、西原村鳥子の野田洋子さん(83)、西原村布田の内村政勝さん(77)だということです。

熊本県内の病院や警察によりますと、熊本県内では、14日から15日夜までに益城町と熊本市で合わせて9人の死亡が確認されました。その後、16日未明から続く地震のあと、15人が亡くなり、一連の地震でこれまでに合わせて24人が亡くなりました。

また、熊本県の阿蘇地域振興局によりますと、16日午前7時すぎ、西原村から「3人が死亡した」という連絡があったということです。
いずれも死亡が確認された15人と重複しているかどうか分かっておらず、県が確認を急いでいます。

けが人も相次いでいて、熊本市東区の「熊本赤十字病院」では、けがをしたり、体調が悪くなったりして225人が手当てを受けていて、このうち、21人が重傷だということです。
熊本市南区の「済生会熊本病院」では、199人がけがをしていて、このうち、82人が重傷だということです。
今回の地震で、熊本県内でけがをしたり、体調不良を訴えたりして手当てを受けた人は合わせて1000人以上に上ります。