赤ちゃんの顔にタオル 19歳の母親 殺人未遂容疑で逮捕

赤ちゃんの顔にタオル 19歳の母親 殺人未遂容疑で逮捕
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先月、神奈川県平塚市のマンションで生後3週間の赤ちゃんの顔に袋とタオルを乗せて窒息させ殺害しようとしたとして、19歳の母親が殺人未遂の疑いで逮捕されました。赤ちゃんは脳に損傷を負っていて、女子生徒は調べに対し、「育児に悩んでいた。死んでもいいと思った」と供述しているということです。
逮捕されたのは、通信制の高校に在籍する高校3年生で平塚市の19歳の女子生徒です。
警察の調べによりますと、女子生徒は先月9日、平塚市の自宅のマンションで生後3週間の長女の顔に袋とタオルを乗せたまま放置し、窒息させて殺害しようとしたとして、殺人未遂の疑いが持たれています。長女は脳に全治3か月ほどの損傷を負ったということです。
警察によりますと、女子生徒は「自分が風呂に入っている間に子どもが呼吸をしていない」と消防に通報していて、消防や病院に対し事故だったと説明していたということです。このため、消防は警察に通報していませんでしたが、先月25日になって女子生徒が平塚市役所に電話をかけ、「長女が死んでもいいと思った」などと話したことから、市が児童相談所を通じて警察に連絡したということです。
女子生徒は夫と長女の3人暮らしで、調べに対し、「出産直後から育児に悩んでいたが誰にも相談できなかった。長女が泣いていたので、死んでもいいと思った」と供述しているということです。警察は動機などについて詳しく調べています。

平塚市「防げず残念」

平塚市によりますと、事件前のことし1月、母親が若い妊婦だったことから市の担当者が自宅を訪問していたということです。その際、母親は子育て関連の本を読むなどして出産に向けた準備を進めていると説明し、出産を待ち望んでいる様子だったということで、市では問題は見当たらないと判断し、継続的な訪問などは行わず、出産後に母親と子どもの様子を確認することになっていたということです。平塚市は「このような事態を市として防ぐことが出来ず残念です」と話していました。