それは12日も前の事であった。僕はある記事をふと目にして飛びついた。
「ゴルフの起源はウェールズ?」
うそっ!そんな話は聞いたことがないぞ!!たちの悪いがせネタか?
ゴルフの発祥はイギリス、オランダ、中国など世界各地に色々な説があり、不確かである。しかし、ウェールズと同じくイギリスの一国であるスコットランドは、ゴルフが発展して近代の人気スポーツになっていった地であることには間違いない。
スコットランドでゴルフに関しての初めての記述は1457年と言われ、その記述によると
イングランドと戦っていたスコットランド王ジェームズ2世によって、ゴルフに弓道の鍛錬を怠る貴族たちへのゴルフ禁止令が出されたそうだ。
多少時代はさかのぼるが、イングランド王エドワード二世は1314年にスコットランドとの戦うために兵を挙げる際に、弓兵たちに訓練を怠りスキルを落とすことを防ぐために
サッカーの起源となるモブ・フットボールを禁じたエピソードがあり、スポーツのお国柄が分かって面白い。
しかし、
ウェールズのゴルフ発祥説はまったく見当たらない・・・僕は大きな疑いの目をもって記事を読み始めた。
「スコットランドが発祥と言われるずっと前より、ウェールズでゴルフが行われており、13世紀の終わり頃と思われる最古のスコアカードがウェールズのアベリストウィスで発見された。これはマドック・アプ・リウェリンがイングランド王エドワード一世に反乱を起こして戦った期間に使われたものと示唆される」
エドワード一世!サッカーを禁じたエドワード二世の父!
マドック!ウェールズの独立を取り戻そうと果敢に立ち向かった戦士!
僕はウェールズのゴルフ発祥説、に突如として興味を持ち始め引き込まれていった。
「マドックの反乱軍はエドワード一世の城を包囲していたが、小康状態になり戦いがストップした期間があったそうだ。その時に、マドックと部下たちは城の近くのコースでゴルフを楽しんだとされている」
しかし、幾ら小康状態とはいえ戦っているときに果たしてゴルフをするのだろうか?
僕はまた疑問を持ちはじめた。なぜゴルフをしたのだろうか、ひょっとしてこれは・・・
今の世の中、一時よりは減ったとはいえビジネスを円滑に進める上で接待ゴルフが頻繁に行われている。時にはビジネスパートナーとの関係を築くため、時には相手を丸め込むための潤滑剤としてゴルフは行われる。
マドックも接待ゴルフをしたのではないか?エドワード一世との取引をするため、または逆に取引をされたのだろうか?
実際の歴史はマドックは包囲していたカナーヴォン城を占領し、さらに反乱軍の勢いをましていった。しかし翌年体勢を立て直したイングランド軍に敗れて捕らえられ、晩年はロンドンで投獄生活を送った。
もしマドックが接待ゴルフをしていたのだら、その取引は失敗に終わったようだ。
ところで、マドックのゴルフの腕はどうであったか?
『マドックは超人的なゴルフの達人でわずか22打でコースを回ったとスコアカードに書かれていたそうだ。』
そんな馬鹿な!!!まさか・・・・
最初から皆さんはお気づきであったことと思います。
僕がこの記事を見たのは4月1日のことでした。
その記事の下の方には多くのウェールズ人の書き込みがありました。
April fool! April fool! April fool!
僕も心の中で小さく叫びました。
APRIL FOOL!!!
最後まで読んでくださり有難うございました。
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サッカーの歴史!