準惑星ケレスの光る塩を捉えた写真。水分が存在する可能性もみえてきましたよ!
これ、ニキビじゃないですよ。
準惑星ケレス(セレスとも)、謎の光る点がエイリアンの秘密基地ではなくて塩だったというニュースが夢見るSFボーイたちをがっかりさせてしばらく経ちました。
しかしそこはNASA、すぐにまた我々の好奇心をくすぐる画像を届けてくれます。今回公開されたこちらの写真、光源にこれまで以上に近づいています。これはこの準惑星の地表からたった390mの高さから取られたものだそうです。こんなに近くで見るとなんだか...。
...ニキビ?
違う違う。宇宙のロマン宇宙のロマン。
これだけでなくクレーターの全体を見せてくれる画像も届いています。
こちらのオッカトル・クレーター、直径約90km、深さは約4kmにもなります。ちょうど中央に見えるのがケレスにある光るスポットでも一番明るいもの。中央にあるスポットの色を高めて分かりやすくしたものがトップの画像のようです。
クレーターには直線がたくさん交差しているのが見られますね。NASAの科学者によるとこれは「近い過去に地質上の活動があったことを示唆している」そうです。宇宙でいう「近い過去」っていつなんだ、とちょっと違うポイントが気になったりしますが、ケレスについての貴重な情報源に間違いなさそうです。地質上の活動についてはさらにリサーチをしないと確証は持てないとのこと。
無人探査機ドーンに搭載されたガンマ線・中性子検出器(GRaND)による画像も届いていますよ。
これによると極において水素が高い濃度で存在していることが分かったそうです。これは水分が存在する可能性を示唆しているとか。こちらもさらなるリサーチが必要とのことですが、ワクワクしてきますよね...。
images by NASA/JPL-Caltech/UCLA/MPS/DLR/IDA/PSI
source: NASA
Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文]
(塚本 紺)
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