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 昨年9月10日の水害発生直後に茨城県常総市内の避難者宅に侵入し金品を盗んだとして、茨城、埼玉、神奈川の3県警は、川崎市内の男2人と少年3人を窃盗と住居侵入の疑いで逮捕したと13日、発表した。

 茨城県警捜査3課によると、逮捕されたのは建設会社長草間清隆(23)=川崎市川崎区観音1丁目=、無職大高岳陽(たかはる、33)=同区南町=の両容疑者と、いずれも川崎市内に住む19歳の少年2人と18歳の少年。大高容疑者は容疑を否認、他の4人は認めているという。

 5人は共謀して、常総市の鬼怒川が決壊した昨年9月10日夜から翌11日昼ごろまでの間、常総市原宿の会社員の男性(59)方に侵入。現金10万円のほか、腕時計とネックレス(総額18万円相当)を盗んだ疑いがある。男性方は床上浸水し、10日午後6時ごろに無施錠のまま避難したあとは無人だったという。

 草間容疑者がニュースで水害の映像を見て犯行を思いつき、知人の大高容疑者と、会社の従業員だった少年3人を誘った。5人は被災地で怪しまれないように川崎市内のホームセンターで長靴やカッパを買い、車で常総市へ向かったという。

 常総市内では被災住宅などを狙った窃盗事件の被害届が39件あった。草間容疑者は10件以上に関与したとほのめかしているという。