地震や津波捉える最新システム サミットに備え活用へ

地震や津波捉える最新システム サミットに備え活用へ
k10010476391_201604121820_201604121821.mp4
来月の伊勢志摩サミットに備え、三重県は沖合の海底に設置した地震や津波をいち早く捉える国の最新のシステムを避難などに活用する計画で、12日、巨大地震が発生して津波が襲来するとの想定で防災訓練が行われました。
訓練は、南海トラフで巨大地震が起き、三重県南部の沖合で大きな津波が観測されたとの想定で行われました。
三重県は来月の伊勢志摩サミットに備え、地震や津波の発生をいち早く捉えるために、国の委託で海洋研究開発機構が紀伊半島沖の海底に設置した「DONET」と呼ばれる最新のシステムを避難などに活用する計画で、12日はこのシステムを使った訓練も行われました。
三重県庁には、予想される津波の各地の高さや到達時間、浸水の範囲などが次々とモニターに映し出され、サミット会場に近い志摩市の一部でも13メートルを超える津波が予想されました。速報メールを伊勢志摩地域の住民に一斉配信する訓練も行われ、行政の担当者は対応の手順を改めて確認していました。
三重県防災企画・地域支援課の上村正典課長は「サミット開催でたくさんの人が訪れるので、地域の住民も含め、安全安心を守るためにDONETを有効活用したい」と話していました。