奈良県生駒市で２歳の長男を衣装ケースに閉じ込めて死亡させたとして、３９歳の父親が殺人の疑いで逮捕された事件で、警察は、一緒に入れられて無事だった３歳の長女に対する殺人未遂などの疑いでも捜査を進めることにしています。

奈良県生駒市辻町の会社員、井上祐介容疑者（３９）は、１０日夕方、長男で２歳の幸也くんを３歳の姉と一緒にプラスチック製の衣装ケースに閉じ込めて死亡させたとして殺人の疑いで逮捕され、１２日、奈良地方検察庁に送られました。
警察によりますと、「殺すつもりはなかった」と殺意を否認する一方、「しつけのため、これまでに何度もケースに入れた」と供述しているということです。
警察のこれまでの調べで、井上容疑者は、幸也くんと姉が居間のテレビをたたいて騒いでいたため、幸也くんを下に、姉を上にして、２０分から３０分間、ケースに閉じ込めたことが分かっています。
姉にけがはありませんでしたが、幸也くんは姉の重みで胸や口などを圧迫され、窒息した可能性があるとみられています。
警察は、井上容疑者がこれまでに何度も幸也くんや姉をケースに閉じ込めていたとみて調べるとともに、姉に対する殺人未遂などの疑いでも捜査を進めることにしています。