学長「知のプロフェッショナルを目指して」
東大の入学式が12日、東京都千代田区の日本武道館で開かれた。初めて導入した推薦入試の合格者77人を含む3146人が、スーツ姿などで大学生活のスタートを切った。
今春の入学者は男2531人、女615人。式で五神真(ごのかみ・まこと)学長は「これまでの学びのスタイルをより能動的なものに切り替え、知をもって人類社会に貢献する『知のプロフェッショナル』を目指してほしい」と述べた。また「新聞を読みますか」と問い掛け、記事をしっかり読む習慣の大切さを強調した。
昨年のノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章・東大宇宙線研究所長は祝辞で「学問や科学では、論理的な思考や簡単に諦めない心が求められる。協力して物事を進める力や課題を見つける力を身に着けて」と呼び掛けた。【高木香奈】