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本部に車が衝突 「運転誤った」男逮捕

車が突っ込んだ神戸山口組の本部事務所の玄関を調べる捜査員=兵庫県淡路市志筑で2016年4月11日午前8時5分撮影

門の一部が壊れる 器物損壊容疑で現行犯逮捕

 11日午前5時55分ごろ、兵庫県淡路市志筑の暴力団・神戸山口組の本部事務所に乗用車が衝突し、門の一部が壊れた。警戒中の警察官が、運転していた男を器物損壊の疑いで現行犯逮捕した。事務所内には組員ら数人がいたが、けが人はなかった。県警は指定暴力団・山口組との分裂を巡る抗争の可能性もあるとみて調べている。

 県警淡路署によると、男は住所・職業不詳、吉原弘志容疑者(52)。「運転を誤った。事務所とは知らなかった」と容疑を否認している。

 車は容疑者名義のスポーツタイプ多目的車(SUV)。吉原容疑者は低速で前方から衝突した後、自ら車を降りて抵抗せずに逮捕されたという。

 神戸山口組と山口組は全国で衝突を繰り返しており、県警は双方の拠点などを24時間態勢で警戒している。警察庁は3月7日、両組織の抗争状態を認定。県公安委員会は今月7日、神戸山口組を暴力団対策法に基づいて指定すると決めた。双方の本部事務所で起きた事件は初めて。

 現場は淡路市役所の南西約2キロの住宅街。建物は神戸山口組の傘下組織・俠友会の事務所でもある。11日午前5時35分ごろには、現場から南約10キロの同県洲本市のコンビニ店で「俠友会の事務所はどこや」と店員に尋ねた男がおり、県警が関連を調べている。

 衝突後、事務所周辺は立ち入り禁止の規制線が張られ、警察官ら約20人が捜査や警戒にあたった。出勤途中の30代の男性は「まさか本部でも事件が起こるとは。市民に巻き添えがないよう、取り締まりを強化してほしい」と話した。

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