「セブンに君臨」鈴木会長のあっけない「失脚」 事態を動かした、ある人物の「心変わり」とは

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   「日本のコンビニエンス・ストアの生みの親」として知られるセブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文・会長兼最高経営責任者(CEO)が2016年4月7日、記者会見で辞意を表明した。

   同日午前にあった取締役会で、セブン-イレブン・ジャパンの社長を交代させる人事案が否決された。鈴木会長は同案を主導したとされており、責任をとるための辞任とみられる。

  • 「日本のコンビニの生みの親」が辞任表明
    「日本のコンビニの生みの親」が辞任表明

無記名投票で反対多数に

   人事案はセブン-イレブン・ジャパンの井阪隆一社長を交代させ、古屋一樹副社長を社長に昇格させるというもの。セブン&アイHDは3月以降に指名・報酬委員会を開き、これを議論してきた。

   複数報道などによると、交代案を進める鈴木会長らに対し、社外2氏は井阪氏の手腕などを考慮して、反対していたという。

   意見が割れたまま迎えた4月7日の取締役会で、取締役15人による無記名投票が行われた。結果、社外取締役らの反対多数で否決された。

   この人事案を巡っては、株主である米投資ファンド「サード・ポイント」も書簡で懸念を示していた。井阪氏の退任案は、鈴木会長が次男の康弘氏を後継者にする道筋を開くためのものだとして批判していた。

   鈴木会長は7日の会見で、伊藤雅俊・名誉会長の「心変わり」を辞任決意の一因として挙げた。これまで人事や経営などを一任されてきたが、今回の人事案で突如反対に回ったのだという。

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