ベルリン=玉川透
2016年4月1日21時33分
東西冷戦終結と東西ドイツ統一に貢献したハンスディートリヒ・ゲンシャー元独外相が3月31日、心不全のため、独西部ボン近郊の自宅で死去した。89歳だった。ゲンシャー氏の事務所が1日、明らかにした。
東西冷戦のただ中にあったコール政権で、副首相と外相を兼務。卓越した外交手腕で、ポーランドやハンガリーなど東欧の民主化を後押しし、1989年のベルリンの壁崩壊から1年足らずで悲願の東西ドイツ統一を成し遂げるのに貢献。92年に退任するまで通算18年間、外相を務めた。
27年、独東部ライデブルク生まれ。52年に西ベルリンに逃れた後、自由民主党(FDP)に参加し、74~85年に党首を務めた。
69年、社会民主党との連立によるブラント内閣で内相、74年にシュミット内閣で外相兼副首相を務めた。
コール政権の外相時代、89年9月に訪問先のプラハの西独大使館のバルコニーから、敷地内の大勢の亡命希望者に演説。「あなた方が出国できることを伝えるためにここに来た」と語りかけ、拍手喝采を受けた。(ベルリン=玉川透)
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朝日新聞国際報道部
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