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オバマ氏、辺野古移設の遅れに懸念

安倍晋三首相(左)とバラク・オバマ米大統領=ワシントンで、AP

安倍首相「『急がば回れ』で和解を決断」

 【ワシントン影山哲也、西田進一郎】安倍晋三首相は31日午後(日本時間4月1日未明)、ワシントンでオバマ米大統領と会談した。オバマ氏は米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設を巡る訴訟で政府と沖縄県が和解して移設工事が中断したことに対し、計画が遅れることへの懸念を示した。首相は「名護市辺野古への移設が唯一の解決策との立場は不変だ」と理解を求め、オバマ氏も最終的には「首相の戦略を全面的に理解し、信頼したい」と応じた。

     会談は約30分間行われ、オバマ氏は移設に関し「工事がどのくらい遅れるのか。大きな支障のないようにしてもらいたい」と指摘。首相は「『急がば回れ』の考えの下、和解を決断した」と説明した。両首脳は在日米軍基地の負担軽減の努力継続も確認した。

     首相は、5月に開かれる主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に触れ、「主要7カ国(G7)が世界経済をけん引しなければならない」と述べた。財政出動の可能性も含め連携が必要だとの認識を示したもので、オバマ氏は「成長の可能性を探ることが重要だ。国際協調できる経済政策についてリーダーシップを発揮してほしい」と応じた。

     また、オバマ氏はG7サミットに関し「大統領として日本を訪問する最後の機会になる。日米関係がさらに良くなる努力を考えたい」と語ったが、オバマ氏が検討中の広島市の被爆地訪問には言及せず、安倍首相も触れなかった。環太平洋パートナーシップ協定(TPP)についてオバマ氏は「最優先の議会(承認)案件だ」と述べて議会対策を進めるとした。日露関係についての発言はなかった。

     首相はこの後、カナダのトルドー首相と会談し、G7サミットに向けた連携を確認した。

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