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アンノン・ゲーム

人生は未知のもの。だから、私は書き続ける-。

初代ウルトラマン・第5話感想

ドラマ感想 ウルトラシリーズ

 

『ミロガンダの秘密』あらすじ

 

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★放映日時 : 昭和41(1966)年8月14日

 

【東京のど真ん中で、新聞記者と地質学者が、

次々と窒息死する事件が起こった。


2人の死因を調べた結果、

特殊な事件として警視庁から科学特捜隊に調査が依頼された-】

 

科特隊では二手に分かれて調査に当たることになった。

 

ムラマツとハヤタは新聞記者が襲われた最初の事件現場へ、

イデとアラシは、2番目の犠牲者である山田博士の研究所に向かった。

 

ハヤタは、現場に残された車に付着した緑色の物体に注目する。

 

イデは研究所の温室で、様々な植物を眺めていたが、

山田博士が、オイリス島から持ち帰ったミロガンダの花がないことに気づいた。

 

そこで本部に待機しているアキコに、

オイリス島調査団の資料を出してほしいと言った。

 

緑色の物体を調べた岩本博士の話では、

カタツムリと同じルチンと葉緑素が含まれているという。

 

不可解に思うハヤタとムラマツだが、

アキコからの連絡で第三の犠牲者が出たことを知った。

 

岩本博士は山田博士が品種改良のために、

ミロガンダにガンマ線を照射したことで、先祖返りしたのではないかと推測する。

 

とうとう4人目の犠牲者が出てしまい、

調査団の最後のひとりとなった女性カメラマンの浜口に危険が及んだ。

科特隊のメンバーはボディガードとして、彼女の家に行った。

 

浜口はオイリス島に行った時、奇妙な食虫植物に襲われたと語る。

 

ちょうど川の水を飲んでいたときだったのだが、

ハヤタはその水にミロガンダの好きな養分が含まれており、

それが目当てで、調査団員を狙っているのではないかと思った。

 

その後、何事もないように思えたのだが、見回りをしていたアラシが襲われ、

科特隊の面々はスーパーガンでミロガンダを撃退した。

 

しかし、それを聞いた岩本博士は、エネルギーを受けたことで、

ミロガンダは強大化しているのではないかと危惧する。

 

案の定、夜の丸の内で巨大な怪物が暴れていると、

科特隊本部に通報が入るのであった-。

 

ハヤタ : 黒部進

ムラマツ : 小林昭二

アキコ : 桜井浩子

イデ : 二瓶正也

アラシ : 石井伊吉

岩本博士 : 平田昭彦


登場怪獣 : グリーンモンス(食虫植物ミロガンダ)

脚本 : 藤川桂介


(敬称略)


※こちらのサイトで動画をご覧になれます。

 

 

感想

 

この話、はじめて観たのは小学校低学年の頃でしたが、

すごく怖くて、夜トイレに行けなかった記憶があります。

 

ところどころにお笑いのシーンがありますが、

しっかりホラーテイストな物語ですものね。

 

本放送時期が真夏でしたので、

怪談の要素を取り入れたのかも知れません。

 

グリーンモンススペシウム光線で焼かれたあとの灰が、

風に乗って舞うところもドキッとしました。

 

また復活して、暴れるんじゃないかと思いましたよ。

 

ウルトラシリーズには、他にも植物系モンスターが登場しますが、

このグリーンモンスが記念すべき第一号です。

 

実はこの話、私の尊敬する藤川桂介先生が手がけています。

 

藤川先生というと、大ヒットアニメの「宇宙戦艦ヤマト」や、

ライトノベルの先駈けとなった「宇宙皇子」を執筆したことで有名ですが、

ウルトラシリーズでは、初代とセブンで数本のシナリオを書かれています。

 

私がウルトラシリーズで最も好きなシナリオは、

セブンの第16話「闇に光る目」なんですが、これも藤川先生が担当した作品です。

 

かの話には「岩石宇宙人アンノン」が登場します。

 

勘のいい人ならお気づきになったと思いますが、

このブログのタイトル「アンノン・ゲーム」の由来になった名前であり、

私の飼い猫「あんのん」とも同じネーミングなのです。

 

いずれ「闇に光る目」の感想も書くと思うので、

ここでは物語の詳細を割愛しますが、バトルがメインのウルトラシリーズでは珍しく、

平和的にまとまった話で、とても安心できました。

 

これに感動した私は藤川先生はじめ、

他のウルトラ脚本家のことも調べるようになり、

独学でシナリオを勉強するようになったんです。

 

ウルトラシリーズは子供向けの作品ですが、

じっくり観ると、奥の深い作品がたくさんありますよ。

 

昭和の良心が詰まっているのかも知れませんね。

 

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時代が見えるプロファイル脚本術

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