更新日:2016年2月22日
「降りるインターチェンジを間違えた!」なんて、運転中の話に夢中になっていてついつい予定のインターチェンジを過ぎてしまったなど体験した方も多いのではないでしょうか。
こんな時、皆さんはどのような対応を行いますか?パニックになって高速道路をバックで走行したり、ましてや逆走して来た道をなんて考えを起こしてしまう人も中にはいるかもしれません。実際にそのような事故の例もあるようですが、そんなシーンに遭遇してしまった時にも、余分な料金を払わずに予定通りのインターチェンジで降りることが可能なのをご存知でしょうか?
今回はそんな「目的のインターチェンジを通り過ぎてしまった場合」の正しい対処法をご紹介します。
「特別転回」とは?
インターチェンジを降り過ごしてしまった際に、ゲートでその旨を伝え、一度ゲートを出てから再入場することを「特別転回」といいます。NEXCO東日本の約款には、以下のような記述があります。
・利用者の事情による転回
第48条 入口発券方式の高速道路において、タイヤチェーンの不保持その他利用者の事情により本線上で転回する場合は、当社は利用者が退出するインターチェンジ等(本条において「指定インターチェンジ等」といいます。)を指定します。
前項の場合において、指定インターチェンジ等で退出した場合の料金は、転回前の進入インターチェンジ等から、指定インターチェンジ等までの料金とし、指定インターチェンジ等で退出せずに他のインターチェンジ等で退出した場合の料金は、転回前の進入インターチェンジ等から、指定インターチェンジ等までの料金と、指定インターチェンジ等から、退出したインターチェンジ等までの料金の合算額とします。
インターチェンジを降り損ねた場合だけでなく、タイヤチェーンを持っていなかった場合なども、この「特別転回」ができるようですね。
インターチェンジを降り過ごした際の対応法
インターチェンジ等の間で転回することを「特別転回」というそうなのですが、この特別転回をする際には、あわてずに以下の手順を踏みましょう。
①降り過ごしたインターチェンジの最寄りのインターチェンジに向かう
②係員のいる「一般」ゲートへ
インターチェンジの出口では、ETCカードを利用している場合でも係員のいる「一般」ゲートへ移動してください。
ETCカードを利用した場合には、この段階にてカードを抜いておきましょう。
③係員から特別転回承認印つきの通行券を受け取る
ゲートの係員に降りるインターチェンジを間違えた旨を説明して、ETCカード又は通行券(特別転回証明書)を係員に渡して「特別転回承認」の印を押してもらいましょう。
この証明書は入り口で必要になるのできちんと保管しておきます。
④係員の指示に従い、反対車線へUターン
指示を受けた後、安全に転回をして反対車線へ移動します。ゲートを出てすぐにUターンできるところもあれば、一般道まで一度出てから反対車線で入口ゲートまで戻ってくる場合もあります。
⑤入り口の「一般」ゲートに並び、受け取った通行券を提示する
転回をして入り口まで戻ったら、再度「一般」ゲートに並びます。
係員に③で受け取った通行券を(ETCカード利用の場合にはETCカードも併せて)提示します。
⑥当初の目的インターチェンジへ向かう
係員の指示に従って再度高速道路に入ったら、ETCカード利用の際には忘れずに車載器に挿入します。
安全運転で当初の目的のインターチェンジへ向かいましょう。
降り過ごしてしまった際には、慌てずに有人ゲートに行き、係員の方に相談をしてみようという心のゆとりを持つことが一番大事なことかもしれませんね。
但しこの特別転回は、スマートインターや有人ゲートがない場合には残念ながら利用することができません。なるべくこのルールを利用しないで済むように、集中して運転をするようにしましょう。
特別転回の方法説明動画
さて、ここまでで特別転回の手順について読み進めて頂きましたが、動画でもその様子をご紹介します。
ここまで確認をしておけばもう怖いものなしですね。この動画では、一旦一般道まで出たうえで入り口まで戻っています。
降りる予定だった先のインターチェンジが特別転回できるかどうかは賭けにもなってしまいますが、もし特別転回ができるインターチェンジだったらラッキーだな、くらいの心持ちで楽しいドライブの危機を軽快に回避してくださいね。