ブログとMedium

Mediumが楽しい。といっても僕自身はこれが初投稿なのだが、アカウントを作ってRecommended Postを読むだけの、いわゆるROM専が楽しい。おすすめエンジンが優秀なのもあるだろうが、単純に良質な記事が揃っていると感じる。特に英語のデザイン関連記事は素晴らしい。これだけ楽しいMediumなのだから自分も何か投稿したいと思っていたが(そして今まさに記事を書いているのだが)、気になることがあった。ブログだ。


ブログをどうする?

僕は自分自身のブログを持っていて、何度かバズったこともあるので多少の知名度はあると思う。だから、何か書きたいことがあればブログに書いた方がセルフブランディングとしては有効なのかもしれない。Mediumではあくまでメディアに寄稿するようなイメージが強くなるため、自分のブランドは打ち出しにくい。それにもしMedium自体のブランドイメージが落ちてきたら、なんとなくかっこわるいということになりかねない。その場合はその時にイケてるブログサービスにまた移動するのか、結局自前のブログに戻るのか。いずれにしてもテキストの断片化は避けられない。これはTumblrがすでに証明している歴史なのではないだろうか。

ブログと並行でMediumをやったり、ブログと同じ記事をMediumにも投稿する方法もあるのだろうが、自分が書く文章は一箇所にまとまっていた方が読み手には分かりやすいだろうし、インターネット上の2箇所以上に同じ文章があるのはなんとなく気持ち悪いと感じる。だから、もしMediumをやるのであればブログは一旦打ち止めにした方がいいと感じていた。

ブログのデザイン

もう一つ、デザイナーがブログをやる上で忘れてはならないのがブログそのもののデザインだ。一時期、デザイナーなら自分のブログを自分で作ろうという雰囲気があったし、今でもそれは間違っていないと思う。初めは上っ面の装飾を気にしてかっこいいデザインにしようとするだろうが、それに加えて「デバイス上でテキストを読む」という行為そのものにも向き合う必要が出てくる。これは特にデザインを始めたばかりの人には良い練習になるだろう。

だが、もしブログをフルスクラッチで作るとしたら大変な手間がかかる。およそ一般的なブログに必要な機能を揃えるだけでも、意外と多くの作業が必要になるのだ。個人的な話をすると今のブログは急ごしらえで作ったものなので、もしブログを続けるなら近いうちに全て作り直す必要が出てきそうだ。そこに多大なリソースをかけるほどの優先度があるタスクなのだろうか。

これは僕の意見なので色々な考えがあると思うが、ブログの本文デザインは、最も読みやすいベストプラクティスに収斂しつつあるのではないかと思う。1カラムで、文字が大きめで、、という、まぁ要するにMediumのようなデザインだ。今後ウェアラブルやVRなどの全く新機軸のデバイスで文章を読むようになるならまた違ったUIが必要になるのだろうが、当面はこの形が最適だろうと思っている。僕はそんな考えなので、もし次にブログをデザインするとしたらMediumの本文組に自分のロゴを付けたようなものになってしまうと思う。同じものを再実装するくらいならMediumに乗っかった方がいいのではないかとも考えた。

考えていても仕方ないので

そんな風にいろんな葛藤がありつつも、まずはお試しとしてMediumに投稿してみることにした。だって楽しそうなんだもん。ブログをどうするかはまだ未定だ。同じようにブログとの住み分けに悩んでる人もいるような気がするので、参考になるかはわからないが自分の状況を書いてみた。