受刑者自殺、国に賠償命令

「対策怠った」と3千万円

2016/3/23 15:47

 福岡刑務所(福岡県宇美町)に服役していた男性=当時(38)=が2013年に自殺したのは、刑務所が十分な防止措置を取らなかったためとして、遺族が国に約6300万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、福岡地裁は23日、「自殺を予見できたのに対策を怠った」と認め、約3470万円の支払いを命じた。

 山口浩司裁判長は判決で「当日の職員との面談で、男性に幻覚や抑うつ症状がみられた。自殺の危険性は相当高まっていた」と指摘。「監視カメラ付きの独居房にいた男性が自殺を図る体勢を繰り返していたのに、職員は漫然と見落とした」と判断した。その上で、対策を怠ったとした。