この記事では
- 『パンくずリスト』とは何か
- SEO効果について他サイトの見解
- はてなブログへの導入方法
を記載しています。
パンくずリストとは
サイトの階層構造を視覚的に捉えるための設定です。この記事は親カテゴリーが〈ブログ〉、子カテゴリーが〈SEO〉という設定をしております。記事上部に〈TOP>ブログ>SEO〉という表記があるのを見ましたでしょうか。これこそがパンくずリストなのです。
名前の由来は童話『ヘンゼルとグレーテル』で森で迷子にならぬよう、主人公がパンくずを撒いたことに由来するそうですよ。
メリット
ユーザーが現在の場所を把握できる
検索などから記事単位で訪れたユーザーは、現在、サイトのどの位置にいるかを判断するのが困難です。そんな時にTOPに表示されたカテゴリを見れば、「なるほど、今はブログというカテゴリ内の、さらにSEOというカテゴリにいるのだな」ということが視覚的に解ります。また、1つ上の〈SEO〉またはその親の〈ブログ〉へ、リンクを踏んでさかのぼって行くことも可能です。このことによりユーザビリティが向上し、サイト内回遊率がUPします。
検索エンジンにインデックスされた際、パンくずリストが表示される
表示された記事がどんなカテゴリにいるのか、サイトを訪れる前にユーザーが視覚的に判断することが可能です。これにより興味を示してサイトに入ってくる可能性が上がります。
SEO効果はあるのか
各サイトの見解を集めてみました。
パンくずはユーザーのナビゲーションという意味はもちろん、SEOを考える上でも重要な役割を果たします。
図を用いて、階層構造を明確化することによるSEOのメリットを述べています。
・検索エンジンにサイトの階層構造を伝える事ができる
・検索エンジンに階層構造に準じたリンク構造を伝える事ができる
・アンカーテキストのキーワードは、リンク先ページの評価を高める
階層構造・リンク構造・アンカーテキストのキーワードは、Googleアルゴリズムの200以上ある要素の中の3つだ。だから、パンくずリストを設置するとSEOの効果がある。 Googleは「検索エンジン最適化スターターガイド」で、パンくずリストの設置を推奨している。
箇条書きでSEO効果があることを示しています。論拠として示す検索エンジン最適化スターターガイドを確認してみたところ
「ナビゲーションは検索エンジンにとっても重要な要素」と述べており、ACラボ様の述べていることに間違いないでしょう。
パンくずリストはSEO対策に効きます。最も大きいのが内部SEO効果です。 Google(Googleのクローラー)は、サイト内各ページを評価する際、下記のような手順を踏みます。
・サイト内の階層構造に従って、
・サイト内リンクをたどり、
・アンカーテキスト(リンクになっているテキスト)のキーワードを確認する
この手順に従い、クローラーは、サイト全体の構造を把握してGoogleデータベースに情報登録します。 そして、パンくずリストがあると、Googleクローラーは、最も適切かつスムーズにこの手順を踏み、サイトやページの価値を把握できるのです。
SEO Pack様はパンくずリストの最大の効果は内部SEO効果であると述べております。ほかにもユーザービリティの向上や検索結果でのクリック率向上などの利点を述べておられます。
パンくずリストは、検索エンジンのクローラー巡回を手助けする役割もあります。
ここでは内部SEOとクローラー巡回を別の項目を立ち上げて述べておられます。どちらにも効果があるとのこと。
以上のように、『パンくずリスト』で検索し、上位表示したサイトで異口同音にSEO効果があると謳っていることが解ります。また、Googleが「社内向けに作成した」とまで述べる資料の中でもSEO効果については明言しており、これは疑いようのない事実となりました。
はてなブログにパンくずリストを導入するまでの記録
まずお伝えしておきたいのですが、パンくずリストの導入はできるだけ早いほうがいい、ということです。というのも、僕は1000記事ものストックを積み上げたのちにこの作業を行ったため、大変煩雑に感じたのですね。「もっと早くからやっておけばよかった」心底、こう思います。
以下、時系列で手順を示します。
各記事の重複カテゴリ削除
Aという記事について考えた場合、〈ブログ〉と〈メンタル〉というカテゴリ名が付与されております。しかしこれでは、TOPページからそれぞれ並列のカテゴリに紐づけされ、クローラーが階層として読み取ってくれません。言い換えれば、親も子もない、烏合の衆のような塊にされていたのです。多いものでは4種類もタグが付いており、もう何が何だかわからない状態でした。
そこで、この記事を〈ブログ〉もしくは〈IT〉のどちらかに一本化させました。このあとに続く〈親・子〉設定のためには、親は複数も必要なし。つまりカテゴリをまずは1種類にする必要があったのです。
これが大変に煩雑で、およそ5時間の作業と相成りました。
各記事に〈子〉カテゴリを付与
はてなブログの場合ですと、親のカテゴリ名が例えば〈ブログ〉ですと、子の名前に〈SEO〉と付けたい場合は、便宜上〈ブログ-SEO〉と名付けねばならない。これは現在の仕様です。
先ほどの作業で一本化された記事達全てに子カテゴリを付与しました。具体的には親カテゴリ〈ブログ〉ですと
このようなカテゴライズとなりました。当サイトでは〈ブログ〉カテゴリが200記事を超えており、その仕分けも非常に手間がかかりましたが、終わってみるとすっきりしており、ひとしおの思いがあります。
はてなブログ設定でコードを挿入
はてなブログカスタマイズ公式コピペ設置方法まとめ - 太陽がまぶしかったから
参考サイト様はこちらです。
ダッシュボード→デザイン→カスタマイズ→フッター
に以下のコードを挿入
<!-- パンくずリスト --> <script src="https://www.google.com/jsapi"></script> <script src="http://bulldra.github.io/commons.js" charset="utf-8"></script> <script src="http://bulldra.github.io/breadcrumb.js" charset="utf-8"></script> <script type="text/javascript"> google.set0nloadCallbach(categryHierarchyModule);</script> <script type="text/javascript"> google.setOnLoadCallback(categoryHierarchyModule); </script> <!-- パンくずリストおわり -->
さらに
PC:ダッシュボード→デザイン→カスタマイズ→記事上及び記事下
スマホ:ダッシュボード→デザイン→スマートフォン→記事上及び記事下
に以下のコードを設置
デスクトップサイドバーなどのカテゴリ表示で〈子〉を表示させたくないときは、上記コードに以下を追加すると非表示になります。
僕は〈子〉かてごりがおびただしい数になったので、非表示にしました。ここはお好みでどうぞ。
パンくずリスト導入後の改善イメージ図
改善前
改善後
自作の図です。これを見ると、改善前の混沌とした様子が目に見えて解ります。これではユーザーはおろかクローラーも構造を理解するのに手間取るわけです。やはり、階層構造の明確化は大事なのだろうな、ということが視覚的に理解できました。
果たしてSEO効果は・・・?
続報をお待ちください!!
1か月後には効果のほどが確認できる...と考えています(;´∀`)目に見えてアクセス数や検索順位などに変動があれば、こちらに追記してツイッターでお知らせします♪
パンくずリストの導入は早いほうが良いですよ、是非ともご検討ください!