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山陽道トンネル事故 どう避難したのか
3月17日 22時16分

山陽自動車道のトンネルで車5台が炎上し2人が死亡、67人がけがをした事故。助かった人たちは、煙が立ちこめるトンネルから、どのように避難したのでしょうか。証言から明らかになってきました。
事故が起きた場所は、全長およそ840メートルの下り線のトンネルの、入り口から600メートルほどのところです。渋滞している車の列にトラックが突っ込んで、軽乗用車などに衝突しました。
この場所からは、200メートルほど先の出口のほうが近く、そこから逃げた人もいましたが、衝突した車が炎上するなか、入り口のほうへ戻るしかなかったという人もいます。
こうした人たちが避難する際に役に立ったのが、下り線と上り線とをつなぐ避難通路でした。
このトンネルは、上り線と下り線で別々のトンネルが並行していて、下り線の入り口からおよそ440メートルの、トンネルの真ん中あたりには、それぞれをつなぐ避難通路があります。トンネル内での事故などに備えて設けられたもので、事故が起きた場所からは、150メートルほどでした。
事故に巻き込まれた1人、亀岡伸さん(46)によれば、トンネル内の明かりが消えて真っ暗だったので、携帯電話の明かりで足もとを照らしながら避難していたところ、途中でこの避難通路を見つけ、上り線を通って逃げたと話しています。
また、事故に巻き込まれてけがをした30代の女性も、周りの車に乗っていた人と一緒に避難通路で逃げたということです。女性は「ほかの車の人と声をかけ合って上り車線への避難通路に逃げた。逃げているときにも2回ぐらい爆発音があって、みんな焦っている感じだった」と話していました。
煙が充満するなどして周囲の様子が見えなくなるなか、車に乗っていた人たちは、懸命に避難路を探し、トンネルから脱出しました。

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