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トンネル火災 煙による被害拡大に注意を
3月17日 11時42分

トンネル内で火災が起きた交通事故は、これまでにも起きています。
去年6月には、山口県周南市の山陽自動車道で、乗用車が中央分離帯に衝突して炎上し、車内から男性1人の遺体が見つかりました。
平成16年には、岐阜県の東海北陸自動車道のトンネルで、トラックが反対車線にはみ出して前から来た乗用車と正面衝突して炎上し、子ども3人を含む7人が死亡しました。
昭和54年には、静岡市の東名高速道路の日本坂トンネルで、7人が死亡、車170台以上が焼ける事故が起きています。
こうしたトンネルでの火災について、医師や看護師などでつくる災害派遣医療チームDMATの事務局長で東京・立川市にある災害医療センターの小井土雄一救命救急センター長は「トンネルは閉鎖された空間で、煙が一気に広がりやすいので、外傷だけでなく、やけどや一酸化炭素中毒にも十分に注意する必要がある。気道のやけどや一酸化炭素中毒は外見からは分かりにくいが、見逃さずに医療機関に搬送しなければならない」と指摘しています。そのうえで、救助を行う人たちも煙が充満し、二次災害のおそれがあるため、必ずマスクをつけて救助活動に当たる必要があると話しています。
小井土センター長は「トンネルでの事故に遭遇した場合は、煙が広がる前にトンネル内に設けられている脱出口を探してすぐに屋外に逃げるようにしてほしい」と呼びかけています。

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