読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

1歳の子どもの熱性けいれん体験談。救急車を呼んでもいい?対処法は?

子ども

f:id:achi-a:20160310115944j:plain

次男は1歳8ヶ月のときに、熱性けいれんを起こしました。

「熱性けいれんのときは慌てず時間を測り、救急車を呼んではいけない」など知識としては心得ていましたが、現実はそう落ち着いてはいられません。

そのときの様子や、医師や救急隊員に実際に言われたことなど体験談です。

 熱はそれほど高くない

その日、朝から発熱して保育園を休んでいた次男でしたが、熱はそれほど高くはありません。朝は37.5度で、登園不可ギリギリラインというところでした。

家でおとなしくしていれば治るだろうと、その日は病院に行かず家で安静に過ごすことに。

機嫌もよく変わったところは何もありませんでした。午前中、何度か熱を測りましたが37.5〜37.7度ぐらい。やはり熱は高くありません。

もともとよく寝る子なので、その日も11時頃からお昼寝に入りました。

突然の熱性けいれん

当時は会社勤めをしていた私ですが、次男がよく熱を出して休むことが多かったので、在宅で仕事をできるように環境を整えていました。

ダイニングテーブルにノートパソコンを開き、仕事をはじめました。

お昼も過ぎて、そろそろ起こさなきゃいけないなーなんて思いながら、ついついもうちょっとと仕事を続けました。

母の勘とでもいうのか、パソコンから顔をあげて、リビングのお昼寝布団の次男に目をやりました。

すやすやと眠る次男をみて「いつ起きるのかなー」と思った途端、その体が不自然に動き出したのです。

熱性けいれんの症状

ビクビクッ!ビクビクッ!という動きに慌てて駆け寄ると、目が半開きになって、口もうっすら開き、よだれが出ていました

大きな声で名前を呼びましたが、意識も戻りません

熱性けいれんだと分かりましたが「救急車を呼んではいけない」という知識はなんの歯止めにもなりませんでした。すぐに119番に電話。

電話機を持つもう片方の手の指は次男の口の中に差し込みました。小さい頃、姉の同級生にてんかん持ちの子がいて、舌を噛まないよう口に割り箸を入れてたという話を思い出したからです。

救急電話ののんびりさにイライラ

「消防ですか?救急ですか?」

「救急です。子どもが熱性けいれんで意識なくて、早く来てください!!」 

半泣きで焦る私に対し、とても落ち着いた電話口の声にイライラ。住所を早口で伝え、とにかく早く早く来て!と繰り返す私にずっと穏やかな声の主にイライラ。

私を落ち着かせようとしてるので当然なんですがね。

「えぇ!本当ですか!大丈夫ですか!すぐ向かいます!!」とか言ってもらえたらもっと安心するかも。んなことないのかしら。

あーだこーだ言っている間に「あ、けいれんが止まりました」と私。直後、道路に面した窓から救急車の姿が見えました。

救急隊員から確認されたこと

玄関にでて救急車に合図をして、救急隊員が家の中に入ってきました。けいれんが治りぼーっとしていた次男が救急隊員に驚いて泣きました。ほっとして力が抜けました。

「大丈夫そうですね」と優しく声をかけられ泣きそうでした。次男の様子を伺いながら、幾つか質問を受けました。

けいれんの時間は?

測ってませんから推測でしかわかりません。けいれんが発生した瞬間を見ていたし、間髪入れずに救急に電話をしていることから5分ほどではないかと。

左右でけいれんの様子は違ったか?

そんな冷静には見ていませんでした。わかりませんと答えました。

左右非対称にけいれんが起こった場合は、脳の異常が疑われるとのことでこれはけいれん時のチェックポイントだと知りました。

医師に言われたこと

次男の様子は落ち着きましたが、病院に行きましょうと促されて、次男を抱っこして救急車で病院に向かいました。

救急隊員からの報告を受け、医師の診断。左右差や四肢の異常はないかの確認もなされました。

熱が上昇するときに起こる

熱が高くないから心配ないと思っていたという私に、熱性けいれんは熱が上昇するときに起こるものだと説明がありました。

救急車を呼んでもいい

熱性けいれんは救急車を呼んではいけないと知っていたのに呼んでしまったという私に、以前はそういう話もあったけれど今は呼んでいいんですよと説明。特に初めての熱性けいれんは呼んでいいとのことでした。

舌を噛むことはない

てんかん発作の対応と同じく、舌を噛まないよう指を入れていた私ですが、熱性けいれんで舌を噛むことはないそうです。

繰り返す場合は薬で治療する

30%の割合で繰り返す子どもがいる、その場合は投薬治療が必要だとの説明も受けました。今のところ2回目はありません。

就寝中であれば気づかずに終わる場合も

熱性けいれんは命に関わるものではなく、時間も5分以内であることが多いので、夜間の就寝中であれば親も気づかない間にけいれんが終わっていることもあると。

ただ「なぜかお母さんはだいたい気付くんだよね」との言葉になんか泣きそうになりました。

まとめ

命に関わるものではないと言われても、あれは冷静ではいられないです。家に帰ると、ノートパソコンが床に落下してました。駆け寄る際にコードを足をひっかけていたようで、テーブルには飲み物も散乱。

私の慌てぶりが見て取れました。そして、冷静になるとかなり散らかった部屋に見ず知らずの救急隊が入ったという事実に日頃の行いを悔やみました。

でもなにごともなくて本当に良かった。