北海道日記も残すところあと2回の予定です… 多分?
2泊3日の北海道旅行の最終日。小樽市のお隣、余市町にある「ニッカウヰスキー余市蒸留所」を訪れました。
この日は前日の快晴とは打って変わって、朝から外は吹雪…。新千歳発の飛行機も多くが欠航となっていますが、ホテルでうだうだしていても仕方がないので、予定通り余市へと向かうことにします。幸いなことに出掛ける頃には風も収まり、外は軽く雪が降っている程度となってました。
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マッサンとスキージャンプの街!?余市
小樽から余市は函館本線で30分程ですが、本数的には電車よりもバスの方が多いようです。時間もさほど変わらないので、我々もバスで余市へと向かいました。
JR余市駅の2階にはスキージャンプの展示施設があって、余市出身のジャンプスキー選手のウェアや冬期オリンピック関連の展示を見ることができます。長野五輪の金メダリスト舟木選手なども余市出身なのだとか。
そしてやはり今はこちらでしょうか。一昨年から昨年にかけてNHKで放送されたドラマ「マッサン」。ドラマの主役である玉山鉄二演じるマッサンとシャーロット・ケイト・フォックス演じるエリーが、ニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝・リタ夫妻をモデルにしたストーリーだったことはお馴染みですね。
そして、その竹鶴政孝がこの余市町でウイスキーを製造するために作ったのが、今回我々が訪れた「ニッカウヰスキー余市蒸溜所」なのです。
お目当ての余市蒸溜所は余市駅前から徒歩数分。駅前の交差点からは既に蒸留所の立派な門を見ることができます。何だあれは…!
ニッカウヰスキー余市蒸留所の見学ツアーに参加する
さて、やってきましたニッカウヰスキー余市蒸留所。まるでお城のような立派な正門が迎えてくれます。
今回、小樽で2泊する旅行を決めた際、キロロでのスキーと共にこの余市蒸留所の見学を決め、ガイドツアーの予約を入れたのでした。
余市蒸溜所 見学ガイド | NIKKA WHISKY
余市蒸留所は見学時間内なら、自由に歩いて見学することもできますが、無料の「ガイド付き蒸溜所見学ツアー」も行っています。結果から先に書くとこのガイドツアー、めっちゃオススメですよ!
我々は10時半からの回を予約していましたが、少し早く行ったため10時のツアーに参加できるとのこと。「それではお願いします」と頼んだところ、なんとガイドのお姉さん1人に対して我々夫婦だけという、なんとも贅沢なガイドツアーとなりました。
待合室で余市蒸留所とガイドツアーの簡単な説明と注意を聞いたのち、まずはこちらの「乾燥棟」の前へ。原料となる大麦を発芽させたら、ここでピート(泥炭)を炊いて乾燥させるのだそうです。
この行程によりモルト(麦芽)に独特のスモーキーな香りが付くそうです。マッサンといえば、玉山鉄二が広島訛りで話す「スモーキーフレーバーじゃけ」(そんな台詞はない)というイメージの我々(笑)
モルトのを細かく砕く右手の「粉砕棟」、そして左側がその次の行程である「発酵棟」です。
我々、地元府中にあるサントリーのビール工場によく見学に行くのですが、ウイスキーとビールって製造工程の初期段階がよく似てますね。大雑把に言ってしまうと(主原料から見れば)ビールを蒸留したものがウイスキー、ワインを蒸留したものがブランデーだそうです、なるほど。
発酵液であるもろみを蒸留する「蒸留棟」へ。ハリーポッターの組分け帽子のような「ポットスチル」(マッサンでもよく見たやつ!)が並んでいます。丁度、ポットスチルを加熱するための石炭をくべている最中でした。
このポットスチルの形状は「ストレートヘッド型」、蒸留所によって色々な形状があって、ウイスキーの味にも関わる部分なのだとか。洋酒であるウイスキーを作るポットスチルに、しめ縄が掛けられているのが日本的ですね。
石炭を使った加熱は、現在は本場スコットランドでも少なくなっているそうです。10分置きぐらいのペースで石炭をくべる必要があり、大変な作業だそうです。
こちらは創業当時から残る一号蒸留器。少し小さめのサイズですが、基本的な形は全く変わっていないのですね。
蒸留した原酒を樽詰めし長期間寝かせて「貯蔵、熟成」を行うのがこちら。これは創業当時からある「一号貯蔵庫」。外壁が石造りで内部が木組みの構造になっているのは、小樽の倉庫でもよく見た造りですね。
余市蒸留所の敷地がもの凄く広いのは(お約束の単位で「ドーム3個分」)、ウイスキー造りにはこの行程が必要不可欠だからなのです。
貯蔵庫内の木々が黒くなっているのは醸造の過程で発生する菌類(乳酸菌とか酵母かな?)が付着したものだとか。年季が入ってますね。
ちなみに、貯蔵庫のすぐ外の白樺の樹皮が黒く染まっているのも同様の理由らしく、ウイスキー蒸留所の周囲ではよく見られる光景だそうです。
敷地内に併設されている「ウイスキー博物館」では、ウイスキー製造過程の様々に資料や展示、そして竹鶴政孝・リタ夫妻の生涯に纏わる展示を見ることができます。
こちらは「乾燥」の行程で使われるピート。竹鶴政孝が余市をウイスキー製造の地として選んだのは、季候がスコットランドに近かったことの他、良質のピート(泥炭)がよく採取できる土地だったこともあるそうです。
ウイスキーを樽で熟成させることで、当初は透明だった液体が年月とともに独特の琥珀色へと変化していきます。熟成と共に樽内のウイスキーは減っていきます。所謂「天使の分け前」というやつですね。
博物館内には貴重なウイスキーを有料で試飲できるコーナーもあります(後で来ましたw)。素敵なバーテンダーさんがいらっしゃいますね。
ニッカの第1号ウイスキーも展示されています。瓶が素敵ですよね。その他にも、様々な展示物がありますので、ガイドツアーとは別に時間を作ってじっくり見に来るのがオススメです。
無料試飲の前にガイドさんによるオススメの飲み方レクチャー
そしてガイドツアー最後は、敷地の奥にある「ニッカ会館」に移動してお楽しみの試飲タイムです。試飲できるお酒は定番の「スーパーニッカ」、ピュアモルトウイスキーの「竹鶴」、そして「アップルワイン」の3種です。
自由見学だとそのまま試飲コーナーへ直行ですが、ガイドツアーに参加した場合、それぞれにオススメの飲み方をガイドのお姉さんが実演を交えて解説してくれます。
スーパーニッカはウイスキー1に水2、氷り3個の水割り。竹鶴は水と1:1のトワイスアップ。アップルワインは氷2個でのロックがオススメとのことでした。水割りの際の、マドラーを回す回数までしっかり教えてくれます(笑)
ここで1時間弱のガイドツアーはオシマイ。素敵なガイドの田中さんの分かりやすい説明のおかげで、自分たちのみで自由見学するよりも、明らかに充実した情報を得ることができました。たった2人相手に贅沢なガイド、ありがとうございました。
ガイドさんの制服は外をガイドして頂いてたときは真っ赤なコート姿でしたが、屋内に入ったらタータンチェックのジャケットになってました。ウイスキーの故郷、スコットランドを意識してるのですね!
その後、他のガイドツアーを何組か見かけましたが、それぞれお姉さんたちが元気に解説をされていました。せっかく余市まで行くなら、ぜひこのガイドツアーに参加するのをオススメします。できればガイドツアーを含めトータルで2〜3時間位、余裕のあるスケジュールを組んでおくといいかもしれませんね。
さて、工場見学部分だけでかなり長くなってしまったので、一度ここで記事を切ります。続きの無料試飲、そして貴重なヴィンテージウイスキーの試飲などは次回お届けすることにします。ということで、北海道記事… あともう2回ほど続きそうです(笑)