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 2月に刊行されたタレントで米カリフォルニア州弁護士ケント・ギルバート氏の著書「やっと自虐史観のアホらしさに気づいた日本人」(PHP研究所)で、動画投稿サイト「ユーチューブ」に投稿されていた情報を、誤って神戸大学大学院教授の見解として紹介していたことが分かった。

 著書の第4章「中国による『人民大虐殺史』を世界記憶遺産に推薦しよう」の中で「神戸大学の梶谷(かじたに)懐(かい)先生によると、PRC(中華人民共和国)はヨーロッパでも反日工作をかなり強めているようです」とした。

 この箇所を含む二十数ページ分は、PHP研究所の月刊誌「Voice」2015年12月号でも、ほぼ同内容が掲載されている。現代中国経済が専門の梶谷教授はネットでこの記述を見つけ、2月12日、こうした見解を表明したことはないと同社に抗議した。同社は梶谷教授に謝罪し、著書でも記載されていることを説明。ネットの記事アーカイブを改め、同誌のサイトで2月末まで「お詫(わ)びと訂正」を掲載した。ただ、そこでは著書でも誤っていることには触れず、初版の在庫約千部は処分したものの配本済みの約1万9千部は回収しなかった。