ナンシー・レーガンさん94歳=米元大統領の妻
故ロナルド・レーガン米元大統領(共和党)の妻ナンシー・レーガンさんが6日、うっ血性心不全のためロサンゼルスの自宅で死去した。94歳。レーガン大統領図書館が発表した。
1921年、ニューヨーク生まれ。女優時代に俳優組合の委員長だったレーガン氏と出会い、52年に結婚した。81年から8年間、ファーストレディーを務め、麻薬撲滅など社会問題に取り組んだ。一方、占星術に凝って大統領の日程を変えさせたと報じられるなど「ホワイトハウスの女帝」と呼ばれた。
94年にレーガン氏のアルツハイマー病を公表し、2004年に死去するまで献身的に介護した。また、アルツハイマー病の治療に役立つとしてES細胞(胚性幹細胞)の研究拡大を求めた。
「私の人生は夫と結婚したときから本当に始まった」と語るなど、おしどり夫婦として知られ、カリフォルニア州知事、大統領を務めた夫を支えた。
オバマ大統領夫妻は6日、「彼女の見事なお手本と温かく寛大な助言に恵まれ、(ホワイトハウスで)幸先がいいスタートを切ることができた」と追悼声明を出した。【ロサンゼルス】