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親が外国人、29人に1人 過去最高水準 

 2014年に国内で生まれた赤ちゃん約102万人の3.40%、29人に1人は、両親が外国人か、どちらかが外国人で、計約3万5000人に上ることが分かった。08年に最も高い3.44%となった後、景気後退の影響などで下がり11年は3%を割っていたが、最高水準に戻った。保育や教育分野での対応が課題となりそうだ。

     厚生労働省の人口動態統計を共同通信が分析した。1990年は1.7%、95年は2.6%で長期的に上昇しており、今後外国人受け入れが拡大すればさらに高まる可能性がある。両親とも日本人という新生児は前年から2万6000人減少して100万人を割り98万4000人。外国人の親を持つ約3万5000人中、1万5000人は両親とも外国人、2万人が外国人と日本人の子だった。

     外国人と日本人の間の子は日本国籍を持つが、外国人支援関係者は家での会話が外国語だと日本語能力が伸びないと指摘する。文部科学省の調査で公立学校に「日本語指導が必要な日本国籍の子ども」が毎年増えている背景には、こうした事情があるとされる。

     外国人を親に持つ14年の新生児の割合が高い都道府県は(1)東京(5.92%)(2)愛知(4.93%)(3)群馬(4.81%)−−の順で、神奈川、埼玉、三重、千葉、大阪、岐阜、静岡も4%台だった。親の国籍のうち、父、母とも最も多いのは中国で、父は2位が韓国・朝鮮、3位は米国、母は2位がフィリピン、3位が韓国・朝鮮だった。(共同)

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