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原発事故5年を前に 国会事故調の元委員長が講演3月4日 21時02分
東京電力福島第一原子力発電所の事故からまもなく5年になるのを前に、国会が設置した事故調査委員会の黒川清・元委員長が都内で講演し、「当時の規制機関が電力会社にコントロールされていた、いわゆる『規制のとりこ』の背景には、組織の中で異論を言いにくい文化があり、それがまだ続いている」と指摘しました。
福島第一原発の事故の原因や背景を調査するため、国会が設置した事故調査委員会の黒川清・元委員長は「事故から日本人は何を学んだのか」をテーマに日本記者クラブで講演しました。
この中で黒川さんは「背景として安全神話があり、原子力ムラがあり、規制当局が電力会社にコントロールされていた『規制のとりこ』があった。『失敗から学ぼう』とか、『これはおかしい』と組織内で異論を言いづらい文化が関係していたが、それはずっと続いている」と指摘しました。そのうえで、「福島の事故から学び、世界と共有しようというマインドがまだ欠けている」と述べ、海外の専門家などと今以上に交流や意見交換をして福島第一原発の廃炉や原子力規制の強化を進めるべきだという考えを示しました。
この中で黒川さんは「背景として安全神話があり、原子力ムラがあり、規制当局が電力会社にコントロールされていた『規制のとりこ』があった。『失敗から学ぼう』とか、『これはおかしい』と組織内で異論を言いづらい文化が関係していたが、それはずっと続いている」と指摘しました。そのうえで、「福島の事故から学び、世界と共有しようというマインドがまだ欠けている」と述べ、海外の専門家などと今以上に交流や意見交換をして福島第一原発の廃炉や原子力規制の強化を進めるべきだという考えを示しました。