安倍首相「民需に支えられた景気回復」
安倍晋三首相は3日午前の参院予算委員会で、日本経済について「新興国経済や市場の動向に注視が必要だが、雇用、所得環境の改善が続く中、民需に支えられた景気回復が見込まれる」と述べ、景気は今後上向くとの見通しを示した。
「中国の景気の減速懸念などを背景にリスク回避の動きが世界市場に出ている中、日本市場も大きな変動が見られる」としつつ、「企業は過去最高の収益を上げ、政労使の対話を通じて賃上げにもつながっている」と述べた。自民党の中川雅治氏への答弁。
また、来年4月に予定される消費税率の10%への引き上げに伴う軽減税率制度について「小売店、中小の零細企業は大変だろうと思うが、政府としてなるべく混乱が起きないよう、スムーズな導入に全力を挙げていきたい」と述べた。引き上げについては「リーマン・ショックあるいは大震災級の事態にならなければ予定通り引き上げていく」と改めて強調した。自民党の宮沢洋一税調会長への答弁。【野原大輔】