寝台特急「カシオペア」復活に動き出したJR東 3月最終列車発表に「詐欺だ」の声も

印刷

   2016年3月の北海道新幹線開業に伴って廃止される寝台特急「カシオペア」(上野-札幌)について、JR東日本などは北海道ツアーの団体専用列車として活用する方向で検討に入った。

   新幹線開業によって青函トンネルを含む共用区間約82キロの架線電圧が在来線の2万ボルトから新幹線用の2万5000ボルトへと上げられる。カシオペアを引っ張る在来線の電気機関車が走行できなくなるため、JR東とJR北海道は2015年9月に運行継続を断念し、廃止すると発表していた。

  • 廃止決定で大騒ぎとなった「カシオペア」だが、復活に向けて動いている
    廃止決定で大騒ぎとなった「カシオペア」だが、復活に向けて動いている

高電圧機関車をJR貨物から借りる

   なぜ、今になってJR東は復活に向けた動きを加速させているのか。

   そもそも、青函トンネルでは旅客列車以外に貨物列車も運行している。新幹線開業後も貨物列車は走らなければならず、JR貨物は上げられた電圧に対応できる新型機関車「EH800形」を導入した。JR東は、共用区間と在来線区間のいずれも走行できるEH800形を借り受けて、カシオペアを復活させようと考えたわけだ。JR貨物などと借り受けについて話し合っているという。

   ただ、新幹線と多くの貨物列車が走行しており、カシオペアを走らせるためのダイヤの調整は容易ではない。そのため、復活するにしてもツアー専用で期間を限定せざるを得ない――というのが、今回のカシオペア復活劇の実情のようだ。

   カシオペアは1999年7月にデビュー。全室が2人用A寝台個室で、上野-札幌間を週3回程度往復してきた。3月の最終列車は下りが19日上野発、上りは20日札幌発で、切符は下りが2月19日、上りは2月20日に売り出されたが、いずれも発売直後に売り切れという「瞬間蒸発」的な人気ぶりだった。

NEXCO東日本

   長いトンネルを抜けると雪国であった――約11キロにわたる関越トンネルを抜け、群馬県から新潟県に入ると、路肩に積もる雪の量が目に見えて増えいた。雪に日ごろ慣れていないドライバーが何の備えもなく、これほどの雪道に遭遇したら、はたしてどうなるか......続きを読む

PR 2016/02/17

外資系求人特集

   海外企業の日本法人設立が相次いでいるが、日本の商慣習に理解がありながら、海外とのやり取りもできるバイタリティーを持ったマネージャークラスの人材が不足している。代転職サイト「ビズリーチ」の外資系企業特集によると......続きを読む

PR 2015/12/9

  • コメント・口コミ
  • Facebook
  • twitter
コメント・口コミを投稿する
コメント・口コミを入力
ハンドルネーム
コメント・口コミ
   

※誹謗中傷や差別的発言、不愉快にさせるようなコメント・口コミは掲載しない場合があります。
コメント・口コミの掲載基準については、コメント・口コミに関する諸注意をご一読ください。

注目情報

「いつもと違うわたし」に出会えそうです。

日本神話、源氏物語から阿久悠、AKB、仕事、家庭まで。文化と社会の中には常に女性の姿があった!

「女性と文化」WEB公開講座

ユーザー登録後24h限定 セール品がさらに安くなる3000円分クーポンつき