ニュージーランド南部地震から５年 追悼コンサート

2月22日 19時00分

日本人２８人を含む１８０人以上が犠牲となった、ニュージーランド南部の地震から５年の２２日、被災地では日本の音楽家と地元のオーケストラによる追悼コンサートが開かれました。

コンサートは被災した市民や遺族たちの心を慰めようと、日本の音楽家、城之内ミサさんが被災地クライストチャーチの市民などと協力して開いたもので、４００人以上が集まりました。
コンサートでは、城之内さんが作曲した１２曲が披露され、城之内さんの指揮のもと地元のオーケストラが琴など日本の楽器の奏者とともに演奏したほか、地元の高校生のグループと現地に暮らす日本人のグループが合唱で参加しました。
鑑賞した地元の女性は、「この会場のすぐそばでビルが倒壊して、大勢の方が亡くなったので、きょうの音楽を聴いて、その方々のことを思い出しました」と目に涙を浮かべながら話していました。
城之内さんは、「オーケストラの皆さんと観客の皆さんの思いがコンサートを通じて一つになれたと思います。その思いを持続してあすへの希望につなげてもらいたいです」と話していました。