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フジテレビの番組で名誉毀損、BPOが人権への配慮を勧告

TBS系(JNN) 2月15日(月)17時53分配信

 BPO=放送倫理・番組向上機構は、去年3月に放送されたフジテレビのバラエティ番組で名誉毀損があったとして、人権への配慮を勧告しました。

 フジテレビのバラエティ番組「ニュースな晩餐会」では、去年3月にある会社の内部で実際に行われたとされるストーカーやいじめなどについて放送。番組では関係者にボカシをかけた上で、仮名で放送し、「被害者の証言を基に一部再構成しています」とテロップで表示していました。

 再現ドラマの中では、社内のある女性が「いじめの首謀者」として扱われていましたが、BPOは会社の同僚などには登場人物の特定が可能だった上に、事実関係が「真実であるとは認められない」と判断。名誉毀損があったとして、フジテレビに人権と放送倫理に一層配慮するよう勧告しました。

 一方、同じ番組でストーカー行為をしたと指摘された男性については、事実関係は真実であると認められるものの名誉やプライバシーへの配慮を欠いていて、フジテレビの対応には放送倫理上の問題があったと指摘しています。

 これに対しフジテレビは、「BPOの勧告と見解を真摯に受け止め、放送に努めて参ります」とコメントしています。(15日17:15)

最終更新:2月15日(月)19時49分

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