トップページ国際ニュース一覧台湾地震 死者47人に 生存者の救出厳しさ増す
ニュース詳細

台湾地震 死者47人に 生存者の救出厳しさ増す
2月10日 18時48分

台湾地震 死者47人に 生存者の救出厳しさ増す
k10010404991_201602102121_201602102122.mp4
台湾の南部で起きた地震で、倒壊したマンションの中に取り残された人たちの救助活動が続けられていますが、発生から5日目となる10日、新たに6人の死亡が確認され、これまでの死者の数が合わせて47人に上っていて、生存者の救出は厳しさを増しています。
台湾南部で、今月6日に起きた地震では、台南市郊外の16階建てのマンションが倒壊して、大きな被害が出ています。
発生から5日目となる10日、マンションの倒壊現場では、新たに6人の死亡が確認され、建物の中から遺体が運び出されると、救助活動を見守っていた家族が泣き崩れる姿も見られました。
これまでの死者の数は45人となり、今回の地震による犠牲者は、全体で合わせて47人に上っています。
台南市当局は、倒壊した建物の中には、依然として90人余りが取り残されているとみていますが、これまでの捜索で中に人がいないとみられる部分を大型の建設用機械で取り壊す作業も本格化させています。
一方で9日夜、倒壊した建物の1か所で、外からの呼びかけに対して壁をたたく反応があったため、救助隊員が捜索を続けていますが、崩れた壁や柱などに阻まれて難航し、現在は反応が確認できないということです。
地震の発生からすでに100時間以上がたち、生存率が急激に下がるとされる72時間を大幅に過ぎているなか、犠牲者の数がさらに増えるおそれが出ており、生存者の救出は厳しさを増しています。

犠牲者の3割近くが子ども

台南市郊外のマンションの倒壊現場では、これまでに45人の死亡が確認されていますが、このうち12歳以下の子どもが13人と、犠牲者の3割近くを占めています。また、建物の中に取り残されているおそれのある90人余りのうち、子どもは20人に上るとみられています。
台湾のメディアなどによりますと、このマンションは幹線道路に面していて、交通の便がよく、下のほうの階には診療所や電器店が入っていたほか、学校にも近いということです。
また、広さおよそ100平方メートルの部屋の価格が日本円で1000万円前後と手ごろなため、比較的若い世帯の入居者が多く、その結果、多くの子どもたちが巻き添えになったとみられています。

関連ニュース

このページの先頭へ