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硫黄山周辺で繰り返し火山性微動 噴気など注意を2月10日 19時13分
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宮崎県と鹿児島県にまたがる霧島連山のえびの高原の硫黄山の周辺で、10日朝に続いて10日午後にも再び火山性微動が観測されました。硫黄山周辺では火山性微動がこの4日間で4回と繰り返し観測されていて、気象庁は、噴気や火山ガスなどの突発的な噴出に注意するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、霧島連山の硫黄山の周辺で、10日午後3時前に、地下の熱水や火山ガスの動きを示すと考えられる振幅の小さな火山性微動が、およそ40秒間にわたって観測されました。また、微動に伴って硫黄山の北西方向が僅かに隆起するような地盤の変動が観測されました。
硫黄山の周辺では、10日午前5時前にもおよそ2分間の振幅の小さな火山性微動が観測されたほか、今月7日と8日にも観測されるなど、この4日間で4回と火山性微動が繰り返し観測されています。
気象庁は、10日、改めて現地調査を行った結果、火口内などの2か所から引き続き噴気が上がっていることを確認しました。一方、噴気の周辺の地面の温度が高い範囲は、9日の調査と比べて広がりは見られなかったということです。
気象庁は、硫黄山周辺では火山活動がやや高まっているとして、噴気や火山ガスなどの突発的な噴出に注意するよう呼びかけています。
硫黄山の周辺では、10日午前5時前にもおよそ2分間の振幅の小さな火山性微動が観測されたほか、今月7日と8日にも観測されるなど、この4日間で4回と火山性微動が繰り返し観測されています。
気象庁は、10日、改めて現地調査を行った結果、火口内などの2か所から引き続き噴気が上がっていることを確認しました。一方、噴気の周辺の地面の温度が高い範囲は、9日の調査と比べて広がりは見られなかったということです。
気象庁は、硫黄山周辺では火山活動がやや高まっているとして、噴気や火山ガスなどの突発的な噴出に注意するよう呼びかけています。
気象台「浅いところで活動高まってきている印象」
調査を行った福岡管区気象台の平松秀行技術専門官は、「きょうの調査で、地表の温度の高い範囲に特段の変化は見られなかったが、噴気が増えている印象を受けた。また、火山性微動の頻度が増しており、地下の浅いところの活動が高まってきている印象がある。引き続き、丁寧に観測していきたい」と述べました。
そのうえで、「今後も火山性微動の回数がさらに増えたり、より大きな振幅の微動が観測されたりするなどした場合には、火口周辺警報の発表なども考えていく必要があるかもしれない」と話していました。
そのうえで、「今後も火山性微動の回数がさらに増えたり、より大きな振幅の微動が観測されたりするなどした場合には、火口周辺警報の発表なども考えていく必要があるかもしれない」と話していました。
宮崎県 硫黄山の立ち入り禁止区域拡大へ
宮崎と鹿児島の県境にある霧島連山の硫黄山で火山活動がやや高まっていることを受けて、宮崎県は、立ち入り禁止の区域を火口周辺一帯に拡大する方針を固めました。今後、鹿児島県などと協議して正式に決めることにしています。
霧島連山のえびの高原の硫黄山の周辺では、10日朝早くに続いて、午後2時半すぎにも再び火山性微動が観測され、気象庁は、火山活動がやや高まっているとして、噴気や火山ガスなどの突発的な噴出に注意するよう呼びかけています。
これを受けて宮崎県は、地元のえびの市や環境省など関係機関の担当者を集めて対応を協議しました。この中では、登山者の安全を確保するには現在の規制を強化する必要があるとして、現在、噴気口のすぐそばを通る登山道のおよそ30メートルとしている立入禁止の区域を拡大し、噴気が確認された火口周辺一帯とする方針を固めました。
宮崎県は、今後、気象台のデータを基に具体的な規制区域を決めるとともに、鹿児島県などと作る「霧島火山防災連絡会」を早急に開催し、この方針を正式に決定することにしています。えびの高原の観光施設などで作る自主防災組織の坂本謙太郎会長は「登山者の安全確保が第一なので、引き続き注意を呼びかけたい」と話していました。
霧島連山のえびの高原の硫黄山の周辺では、10日朝早くに続いて、午後2時半すぎにも再び火山性微動が観測され、気象庁は、火山活動がやや高まっているとして、噴気や火山ガスなどの突発的な噴出に注意するよう呼びかけています。
これを受けて宮崎県は、地元のえびの市や環境省など関係機関の担当者を集めて対応を協議しました。この中では、登山者の安全を確保するには現在の規制を強化する必要があるとして、現在、噴気口のすぐそばを通る登山道のおよそ30メートルとしている立入禁止の区域を拡大し、噴気が確認された火口周辺一帯とする方針を固めました。
宮崎県は、今後、気象台のデータを基に具体的な規制区域を決めるとともに、鹿児島県などと作る「霧島火山防災連絡会」を早急に開催し、この方針を正式に決定することにしています。えびの高原の観光施設などで作る自主防災組織の坂本謙太郎会長は「登山者の安全確保が第一なので、引き続き注意を呼びかけたい」と話していました。