トップページ社会ニュース一覧“爆買い”で観光バス渋滞 警視庁が取締り強化
ニュース詳細

“爆買い”で観光バス渋滞 警視庁が取締り強化
2月10日 18時34分

“爆買い”で観光バス渋滞 警視庁が取締り強化
k10010404901_201602101841_201602101849.mp4
中国人観光客が多く訪れる東京都内の免税店などの周辺に観光バスが集中し、交通渋滞が起きていることから、警視庁は、銀座や秋葉原など4つの地区を重点に、路上に違法な止め方をしていないかなど交通取締りを強化しています。
このうち東京・銀座では、旧正月の「春節」に合わせて購買意欲が旺盛ないわゆる“爆買い”の中国人観光客が大勢訪れていて、警視庁などが観光バスを対象に一斉取締りを行いました。
銀座の大通りでは、買い物客を乗り降りさせるためバスの一時的な停車は認められていますが、長時間、路上に止まったままのバスも多くみられました。
警察官などが1台1台、バスの運転手に声をかけて駐車場の場所が書かれたチラシを配って移動するよう呼びかけていました。
銀座や秋葉原、それに新宿や浅草では、観光バスに対する苦情が相次ぎ、警視庁によりますと、この4地区で、交差点のそばや横断歩道の上など危険な場所にバスを止めていたとして検挙された件数は、去年は70件に上り、3年前の5倍以上に急増しています。
警視庁は、「春節」で多くの観光客が訪れる期間中、4つの地区を重点に交通取締りを強化することにしています。警視庁駐車対策課の福島稔管理官は「交差点や横断歩道の近くに危険な止め方をするバスも多く安全に配慮するよう運転手に呼びかけるとともに取締りを続けたい」と話していました。

秋葉原の免税店では対策も

東京・秋葉原の免税店では、中国人観光客による混雑を緩和するため、さまざまな対策を始めています。
東京・秋葉原には、家電などを目当てに多くの中国人観光客が大型バスに乗って買い物に訪れています。免税店の前では、車線をまたぐ形でバスを止めて買い物客を乗り降りさせる状況がみられたほか、買い物が終わるのを待つため多くのバスが路上に止まったままになっていました。
この免税店では、店の前にバスが横付けされた場合、店員が店から出て行ってバスの運転手に声をかけ、乗り降りに時間をかけないよう求めたり、駐車場を案内するチラシを配ったりしていました。
免税店の河合良満さんは「混雑が激しくなっているので、より多くの外国人観光客を迎えるためには、駐車場の整備などを行政にお願いする必要がある」と話していました。
また、警視庁によりますと、ほかにも、混雑が集中するのを避けるため、開店の時間を早めたり、交通整理のために警備員を雇ったりしている店もあるということです。

新宿区 バス駐車場の整備費補助へ

中国人観光客を乗せた大型バスによる混雑が起きていることから、東京・新宿区は、駐車場の運営事業者が大型バスの駐車スペースを新たに設けるのを支援しようと、整備費用の一部を補助する方針です。
新宿区が調査したところ、飲食店や免税店が多くある歌舞伎町周辺の路上には、中国人の買い物客を乗せた大型バスが集中し、10数台が止まっていた日もあるということですが、周辺では、バスが駐車できるスペースは都庁近くに5台分しかないということです。さらに予約で埋まっていることも多いということです。
このため新宿区は、駐車場の運営事業者が歌舞伎町の周辺で大型バスの駐車スペースを新たに設けるのを支援しようと、来年度から整備費用の一部を補助する方針です。新宿区は、4年後の東京オリンピックも見据えて、来年度中に大型バス10台分以上の駐車スペースを増やしたいとしています。

関連ニュース

k10010404901000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ