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福島第一原発 汚染防護服などの試験焼却処分を延期2月10日 17時54分
東京電力福島第一原子力発電所では、この5年近くの廃炉作業で出た使い捨ての防護服などが大量にたまり、大きな課題となっています。東京電力は、こうした廃棄物について、10日から試験的に焼却処分する予定でしたが、装置の点検に時間がかかり、11日以降に延期されました。
福島第一原発では1日当たりおよそ7000人の作業員が廃炉作業に携わっていて、使い捨ての防護服などの衣類やシート、木材といった廃棄物の量は、去年12月末の時点で6万6000立方メートルと、25メートルプールにして100杯分を超えています。
東京電力は、こうした廃棄物を焼いて灰にすることで体積を10分の1にするため、10日から新たな施設で実際に汚染した衣類を試験的に燃やす予定でしたが、装置の点検に時間がかかっているため、10日の実施を見送り、11日以降に延期しました。
この施設は、1日最大でおよそ14トンの廃棄物を処分できる一方、灰にすることで放射性物質の濃度が上がるため、東京電力は灰を密閉したドラム缶に詰め、放射線を遮る頑丈な建物で保管することにしています。また、排気筒には放射性物質を取り除くフィルターがつけられています。
試験運転は今月18日までの予定で、排気ガスに含まれる放射性物質の濃度などに問題がなければ今年度中に本格的な運用を始める計画ですが、今回の延期の影響は今のところないとしています。
東京電力は、こうした廃棄物を焼いて灰にすることで体積を10分の1にするため、10日から新たな施設で実際に汚染した衣類を試験的に燃やす予定でしたが、装置の点検に時間がかかっているため、10日の実施を見送り、11日以降に延期しました。
この施設は、1日最大でおよそ14トンの廃棄物を処分できる一方、灰にすることで放射性物質の濃度が上がるため、東京電力は灰を密閉したドラム缶に詰め、放射線を遮る頑丈な建物で保管することにしています。また、排気筒には放射性物質を取り除くフィルターがつけられています。
試験運転は今月18日までの予定で、排気ガスに含まれる放射性物質の濃度などに問題がなければ今年度中に本格的な運用を始める計画ですが、今回の延期の影響は今のところないとしています。