3月上旬に受診予定だった精神科。断酒のためにかねてより予約していたのだが、一昨日、突然の電話が。「予約していたほかの方がキャンセルされたため、2日後の受診が可能です。いかがですか?」と。突然の電話だったけど、できるだけ早く行きたいという気持ちはあったので、二つ返事で予約を早める。良かった良かった・・・って心の準備がががwww
みぞれ雪の朝
今日も曇天。こうなると気温がぐっと上がるのだけど、そのかわりに重たい空と降雪が待っている。 個人的には、突き抜けるような晴天で空気が引き締まるような寒い日のほうが好き。ここらへんは太陽光と寒さのせめぎ合いになるのだろう。
6時に起床、ニュースで1記事書き上げる。出来はそれなりだと思う(検索でちょこちょこ来てくれている)。しかし、今日はどうも調子が悪い。このあとの記事ネタが思いつかない。いつぶりだろうか、記事ネタが浮かばない記事を1本書き上げる。
・・・とはいえ、ちゃっかり2000文字近く書いているあたりは、「書けないネタを全力で書き上げる」自分が愛おしくもある。
アウトプットの影響か、その後に自分的には大作っぽいのを書き上げる。「これは反響があるぞ!」なんて考え、ずっこけるのは初心者あるある。昨日も気合の入れた記事に思ったほどの反響はなく、「記事の公開後は、期待するものではないな」と痛感する。だから今夜UPする件の記事についても、期待はしないが吉であろう(というか、こんなことを何度繰り返すのだろうかw)。
10:00自宅を出る
雪がちらつく。空は重く灰色だった。バスの時間に間に合わない!ってな感じで走る。ブーツだから上手に地面を蹴ることができない。ジョギングシューズの偉大さを知る。いざバス停に着いてみれば、到着時間は10分後だった。やや拍子抜け。この路線はしょっちゅう時間を改定するので、写メを撮っても足元をすくわれる率が高い。仕方ないので近くのコンビニで買い物。ちょうど小腹が空いていたからね。メロンパンを狙っていたのだけど、iQOSの情報収集(ブログ記事のため)をしていたら、ほかの客にメロンパンを先にいかれる。「oh...」悔やんでも仕方ないのでチョコチップメロンスティックパンを購入してコンビニ脇で頂く。美味しかった。
バスが到着、乗車する。整理券を取って席に座り、小銭があるかどうかをまずはチェックする。いつもそうなのだが、まずはどんな料金を提示されても支払えるような小銭を用意してしまう。下車時に後ろの客を待たすのが嫌だからである。まぁ、ここらへんは小心者。市内中心部で下車、乗り換えのバス停を探しながら、目的の病院へ近づいていく。徒歩で行ける場所ではない、乗り物に乗らなければ・・・
10分ほど歩いたが、そちらの方面に行くバスは確認できない。業を煮やした僕はバス会社に電話で問い合わせをしてみる。僕「もしもし、現在地は△△なのですが、○番のバスに乗るにはどこのバス停へ行けばいいですか?」相手は若い男性の声だった。「市役所前ですよ(はぁ?)」最後の「(はぁ?)」はそのように僕がとらえただけかもしれない。それにしても冷たい言い方だなぁと感じた。繊細すぎるだけなのかな。ま、いつまでもそんなことでモヤモヤしてても仕方ないので、すぐに忘れる。
聞くところによると、そのバスが来る停留所はかなり離れた路線しか走っていなかった。まずい、このままでは予約時間に遅れてしまう・・・ということで急きょ、総合病院の駐車場にてタクシーを拾う。思わぬ出費だった。あいたたた・・・。
人生初の精神科受診体験
市内ではそれなりの規模を誇る、精神科をメインとした病院へ到着した。タクシーの運ちゃんに一礼し、病院の扉を開ける。正直、ちょっと緊張する。どんな雰囲気なのか。どんな患者さんが待合所にいるのか。期待より不安のほうがずっと大きい。
こじんまりとした土間と待合所。思ってたよりもずっと狭いそこには、数名の患者さんが静かに診療を待っていた。「今日は患者が少ないのよ」とは看護師さんの弁(のちに聴取)。なるほど、普段はもっと混み合っているわけか。それにしたって、拍子抜けするほど狭くて、静かで、患者さんだって風邪で内科を受診する人と変わらないじゃないか。自分の中にあったイメージ(半ば偏見だったのかも)は、この時点で取り去られた。
受付へ。度肝を抜かれたのだが、受付嬢がとびっきりの美人だった。奥にいる方々も粒ぞろい。「この病院は顔で従業員を雇っているのだろうか・・・」邪念を振り払う。そういった綺麗なお姉さまが目的でここに来たわけではない。気を強く持つんだ、僕よ!!
問診票に必要事項を書き込む。ここらへんは内科などメジャーな病院の問診票と変わらなかったな。特筆すべき事項なし。その後は血圧測定。結果に応じて薬の処方量を変えたり、なにか治療に参考となる情報となるのだろうか~?なんて思いつつ、上が138/mmHgって言われて「高っ」て思わず声が出る。おかしいな、去年までは120前後だったのに。白衣性高血圧症*1かな(^ω^)?なんて都合よく解釈しつつ、さらにドクターから診察室へ呼ばれるのを待つ。
診察及び結果
ここからは箇条書きで聞かれたことを書く。思い出しながら。抜けが必ず出てくるだろうから、思い出したら随時追加したい。
- 受診理由
- 受診のきっかけ(詳細に)
- 何歳から、どのように酒を飲んできたか
- 喫煙するか
- 飲んではいけないタイミングで酒を飲むことはあるか
- 昼から酒を飲むか
- 酒を飲まないと手に汗をかいたり、震えたり、幻視が起きたりするか
- 最終学歴及び社会に出るまでの人生(おおまかに)
- 自分の性格
- 結婚歴や家族構成
- 既往歴(過去の大きな病気)があるかどうか
- 現時点で服薬しているかどうか
- 身内に精神疾患はいるか
- 最後に付け足しておきたいことは?
淡々としたものだったが、こんな感じ。時間にして約20分ほど。僕的には長く感じる。これは心が弱っている人には苦しい問診になるんだろうなって感じた。医師からはさらに、以下のことを告げられた。
- あなたは精神的(身体ではない)アルコール依存症である(確定)
- 治療方法は入院と通院がある
- どちらも行わずに酒を飲み続ければ、肝機能が著しく阻害されるほか、口腔ガンの可能性が高まる。常習的に飲酒したものの平均的な寿命は52歳前後であるため、早死にしたくなければ止めたほうが得策だろう
- 入院は3か月間を要し、外に出ることはできない
- 通院も可能だが、飲酒を自らの意志で立つ必要がある
- 当院では断酒会、家族会、勉強会などを定期的に行っている
- 脳の報酬系に働きかけて飲酒欲求を抑える薬を処方可能
- 酒を分解する酵素を抑えて酒を「毒」同然にする薬を処方可能
治療内容はあなたの任意ですが、どうしますか?
むむむ・・・正直なところ、週に1回もこんな遠い病院に通うのは、めちゃくちゃ負担だ。往復だけで交通費が軽く1000円はかかってしまう。それでも、週1で通わなければ駄目なのか?どうなのだろうか。
これでは判断するのが難しい、先生、わしはどーしたらいいんじゃ(´;ω;`)ウッ…
逡巡した僕を見て察してくれたのか、先生はこう言った。「臨床心理士の話だけでも聞いてみましょうか?」僕は少し考えたあと、それに乗っかった。このまま中途半端な状態で帰ってしまうのは良くない予感がしてたし、なによりも色々な経験をすべきだと思ったから。
ほどなくして「診察室前で臨床心理士が待っていますよ」と告げられ、一礼ののちに診察室をあとにする。待合所に立っていたのは、身長がゆうに185センチを超えるスマートな若い(そう見えた)栗色のショートヘアの男性だった。僕の顔をみて笑顔になる。互いに自己紹介し合い、説明を聞いているうち、生まれも育ちも同じで年も同じであることが判明、意気投合する。2回も熱い握手を交わした。臨床心理士「是非とも病院に通ってくださいね!!」いい目をしていた。
説明を聞いて、僕は2週間に1回、勉強会に参加するため病院に通うことになった。
話によると、1~2か月は酒を断つことはさほど難しくないらしい。しかし、次第に天狗になって慣れてくると「少しくらいなら良いかな」という気持ちで飲酒してしまい、駄目になってしまうパターンがほとんどである、とのこと。僕は考えた。「アルコール依存症は、なめたらいかん。これは手ごわい病気だぞ」と。それで隔週通院を決意したのだ。
意気投合した彼と2週に1回会うことも楽しみだしなぁ。次に会う時には連絡先でも交換しよう。・・・それに、受付のべっぴんさんにも隔週で
薬局へ。診察費+薬代=?
受付でバスの時間を聞く。それと並行してお姉さんのフルネームを1秒で記憶したなんてことは決してない。僕はあくまでも紳士なのだ。勘違いはしなでほしい。バスの待ち時間まであと10分少々。薬局の人に「10分で間に合いますか?」と聞いたら「やりとりしてる時間がもったいないよ、それをよこしな!」と処方箋をもぎ取って、凄い速さで処理してくれた。まるでラピュタのみなぎりお婆ちゃんを彷彿とさせる人で、粋だった。帰り際は、丁寧にお礼を告げる。
処方された薬は、脳の報酬系に作用してアルコール飲酒欲求を抑える薬(先生は「欲求がなくてもとりあえず2週間飲み続けてくれ」と仰った)と、睡眠導入剤だった。GETだぜ!!
報酬系抑制薬剤名:レグテクト錠333mg←下痢するかもって散々言われた。怖い。
睡眠導入剤:マイスリー錠5mg←説明がほとんどないとか、大丈夫か?
ってか、レグテクトの「333mg」って、薬局の印刷ミスじゃないの!?
かかったお金(自己負担3割)
病院:4900円
薬:2100円
計 7000円
精神科受診も金かかるな~・・・
帰り際は散々(あとがき)
帰りのバス内でネット上のコミュニケーションで久々に心臓に釘が刺さり、意気消沈。その後も町中で2回もバスとすれ違って乗り損ね、説明不足な依頼メールが来て( ゚Д゚)ハァ?ってなったり、ブーツで走っててすっ転んで背中を強打したりと、もう散々。
納得のいかないことが立て続けに起きて混乱する。まずは家にたどり着こう…
— ポジ熊 (@poji_higuma) 2016, 2月 10
↑結局ファミレスにいったんだけどもねw
さらにファミレスの従業員態度に呆れに呆れ、フラストレーションはMAX状態。「・・・いやいや、全ては己が招いた結果だ、対人関係で諸々の期待をし過ぎたのが悪いんだよ」なんて考えながら、何とか気持ちを整理して
ファミレで毎度やってしまう豆パ。とりあえずここでブログ更新するでな pic.twitter.com/q5IzJxnRVp
— ポジ熊 (@poji_higuma) 2016, 2月 10
食い終わってキーボードを小一時間叩いて今ここ!あーやっと追いついたあ!!
初の精神科受診ストーリー、いかがだっただろうか。
僕は近い将来、断酒に関する専門ブログを立ち上げるつもりだから、あまり詳しいことは書かなかった。どちらかというと日記に若干の情報を付随させる形をとったよ。
もし、受診にかかったお金だとか個別に知りたいことがあれば(旭川市のどこの病院で、どうやって行ったのか、どれくらいお金がかかったのか受付のお姉さんが誰に似ていたかなど)、ツイッターのダイレクトメールでもフリーメールでの良いので、聞いてください。ちゃんと自分の正体を名乗る常識のある方で、得体が知れない場合を除いては可能な範囲で答えますよ。
あー腰いてぇ・・・
終わり
*1:病院の測定時だけ血圧が上がる