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柏崎刈羽原発の地震揺れ想定 規制委が了承
1月29日 21時48分

新潟県にある柏崎刈羽原子力発電所で想定される地震の揺れとして東京電力が示している最大2300ガルの揺れが、原子力規制委員会の審査会合で了承されました。福島第一原発と同じタイプの原発では初めてで、今後、柏崎刈羽原発の審査が先行して進められる見通しです。
29日開かれた原子力規制委員会の審査会合では、柏崎刈羽原発6号機と7号機で想定される地震の揺れとして東京電力が示した、北西側の沖合にある断層を震源とする最大2300ガルの揺れについて議論が行われました。
規制委員会が詳しい説明を求めていた断層調査の結果などを巡り質疑が交わされた結果、石渡明委員が「十分な回答が得られた」と述べ、東京電力の想定を了承しました。
想定される地震の揺れは最も重要な審査項目の1つで、事故を起こした福島第一原発と同じ「沸騰水型」と呼ばれるタイプの原発で了承されたのは初めてです。
柏崎刈羽原発を巡っては、津波の高さの想定もすでに了承されているほか、施設の重大事故対策の審査も同じ沸騰水型の原発の中で最も進んでおり、地震の揺れの想定が了承されたことで、審査はさらに先行する見通しです。
ただ、活動性があるか議論になっている防潮堤の下を走る断層を巡っては、規制委員会が「データが足りない」と指摘するなど審査の焦点になっていて、来月2日には現地調査が行われる予定です。

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