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上海株 4日ぶりに上昇 日銀の新緩和策も好感
1月29日 19時11分

29日の中国・上海の株式市場は、日銀が新たな金融緩和策の導入を決めたことを受け、投資家の間でリスクを積極的に取る動きが出て、代表的な株価指数は4日ぶりに上昇に転じました。
中国・上海の株式市場では、このところ、中国経済の先行きへの懸念から株価の下落傾向が続き、代表的な株価指数の「総合指数」は、年明けから28日までに25%近く下落していました。
しかし29日の上海市場は、取引開始直後、割安感から値下がりしていた多くの銘柄に買い注文が広がったことに加え、日銀が新たな金融緩和策の導入を決め、投資家の間で景気の先行きへの不透明感がいくぶん和らいだとしてリスクを積極的にとる動きが出て、午後に入って上げ幅を拡大しました。
その結果、「総合指数」の29日の終値は2737.60と、28日に比べて3.09%上昇し、4日ぶりに上昇に転じました。
市場関係者は、「日銀の決定は、中国でも意外性をもって受け止められ好感された。ただ、中国経済の先行きへの懸念は依然として根強く、当面は神経質な展開が続きそうだ」と話しています。

アジア ほとんどの株式市場で値上がり

29日のアジアの株式市場は、日銀が新たな金融緩和策の導入を決めたことを受けて、香港やシンガポールなどほとんどの市場で値上がりしました。
29日のアジアの株式市場は、日銀が発表した新たな金融緩和策への期待感から多くの市場で株価が上昇する展開となりました。
このうち、シンガポールの市場で2.6%、香港の代表的な株価指数が2.5%、それにマレーシアの市場で2%、それぞれ上昇するなど、ほとんどの市場で値上がりしました。
市場関係者は、「日銀の新たな金融緩和策により日本国内の需要が下支えされるという安心感が投資家の間で広がり、株価を買い戻す動きにつながった」と話しています。

ヨーロッパでも株価上昇

29日のヨーロッパの主な株式市場では、日銀が新たな金融緩和に踏み切ったことを受け、世界の金融市場が落ち着きを取り戻すことへの期待感が広がって買い注文が増え、株価が値上がりしています。
29日のヨーロッパの主な株式市場では、日銀が新たな金融緩和に踏み切ったことを受け、中国をはじめ、アジアの各市場で株価が上昇していることから、世界の金融市場が落ち着きを取り戻すことへの期待感が広がって、買い注文が増えています。
この結果、主な市場の株価指数は、日本時間の29日午後6時の時点で、前の日の終値と比べて、パリ市場でおよそ1.3%上昇しているのをはじめ、フランクフルト市場でおよそ1.2%、ロンドン市場でもおよそ1%、それぞれ上昇するなど、株価が値上がりしています。
市場関係者は、「日銀だけでなく、ヨーロッパ中央銀行も次回の理事会で、追加緩和に踏み切る可能性があり、金融市場に新たな資金が供給されることへの期待感が広がっている。また、サウジアラビアがロシアに原油の生産量の削減を提案したと伝えられ、原油価格が上昇に転じていることも、投資家の心理の改善につながっている」と話しています。

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