北朝鮮による4回目の核実験の対応策を協議するため来韓したトニー・ブリンケン米国務副長官が20日、「北朝鮮との特別な関係を考慮すると、中国には『特別な役割』がある」と述べた。
ブリンケン国務副長官は同日、ソウル市内の韓国外交部(省に相当)庁舎で尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官、林聖男(イム・ソンナム)第1次官と会談した後、記者会見して「北朝鮮のあらゆる貿易は事実上、中国経由で行われているため、中国は他のどの国よりも北朝鮮に対し多くの影響力とレバレッジ(テコの作用)がある。したがって、我々は中国がリーダーシップを見せてくれるものと期待している」と述べた。
ブリンケン国務副長官が「中朝貿易」に特定して対北朝鮮制裁に言及したのは、米国務省首脳部の相次ぐ訪中を前にした「事前の圧力」と受け止められている。ブリンケン国務副長官は同日午後、中国・北京入りし、中国外務省の張業遂・筆頭外務次官らに会って中国に協力を要請した。