オープンソース化がSwiftを勢いづける
SwiftはAppleがObjective-Cに代わるものとして設計したものだが、2014年6月に発表して以来、急速に広まっているようだ。プログラミング言語Swiftは、Appleプラットフォーム限定で始まったが、2015年12月にオープンソース化されて、Linuxベースの環境もサポートされるようになった。オープンソース化は成長を加速させ、Swiftの言語開発に新たなコントリビュータを引き込んでいる。
O’ReillyのParis Buttfield-Addison氏がプロジェクトの現状についてまとめている。Swiftはもともとクローズドソースであり、いくつかのコンポーネントは公開されなかった。そうしたギャップを埋めるため、プロジェクトには3つの大きなサブプロジェクトがある。
- Swift Package Manager
- Foundation Project
- Swift Evolution Project
Package Managerコンポーネントは、Appleお墨付きのパッケージマネージャで、現在のCocoaPodsとCarthageのシステムに参入するものだ。Butterfiled-Addison氏が書いているように、「Swift Package Managerがすでに確立された他のプロジェクトよりも良い選択肢になるかどうかは今後の課題だが、「公式」ソリューションがデファクトスタンダードになる可能性は高い」。
Foundation Projectは「コアユーティリティ、国際化、OS非依存」を提供するものだ。非Appleシステムは適切なObjective-Cランタイムにアクセスできないため、これは重要だ。Foundationが自ら立てている主な目標のひとつは、Apple固有の実装に等価なものを提供し、Swift 3.0リリースに入れることだ(リリース予定は2016後半)。
Swift Programming Language EvolutionはGitHubにホストされた今後のSwiftの機能開発のための場だ。Apple外部の人たちがSwiftの今後を知り、貢献できるようにする。
Objective-Cを使っている開発者やAppleプラットフォームをターゲットにしている開発者は、Swiftを学ぶことに強いインセンティブがあるだろう。Swiftが目指しているのは、Appleソフトウェア開発におけるObjective-Cの使用を置き換えることだからだ。Appleプラットフォーム以外の開発者は、次のプロジェクトにとってSwiftが重要になるかもしれない理由について、Buttfield-Addison氏のエッセイを読むと良いだろう。
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