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がんの粒子線治療の一部に保険適用へ
1月20日 12時55分

がんの粒子線治療の一部に保険適用へ
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中医協=中央社会保険医療協議会は、がんの治療に用いられる粒子線治療のうち、小児がんなど一部の治療について有効性が確認されたなどとして、保険を適用することを承認しました。
粒子線治療は、放射線の一種の陽子線や重粒子線を使ってがんの治療を行うもので、検査や入院費用などの基礎的な部分以外は保険が適用されないため、治療費が高額になり、患者の負担が重くなると指摘されています。
こうしたなか、中医協は20日の総会で、粒子線治療のうち、小児がんの陽子線治療と、手術で取り除くことが難しい骨のがんの重粒子線治療について、既存の治療に比べ有効性が確認されたなどとして、保険を適用することを承認しました。粒子線治療の保険適用は、これが初めてとなります。
このほか、中医協は、交通事故などの衝撃で、脳と脊髄の周りを満たしている髄液が漏れ出して激しい頭痛やめまいを引き起こす、脳脊髄液減少症に有効とされる「ブラッドパッチ」という治療についても保険を適用することを承認しました。
20日承認された治療は、ことし4月から保険が適用されることになります。

「経済的な負担軽減は大きい」

脳脊髄液減少症の患者や支援者で作る団体の中井宏代表は、厚生労働省で開いた記者会見で、「脳脊髄液減少症の治療に100万円以上かかるという患者が多いが、保険が適用されることで、経済的な負担の軽減は大きい。交通事故などの外傷によって髄液が漏れ出すということはなかなか医学的に認められず、周囲の無理解に苦しむ患者がたくさんいたが、これを機に、治療にあたる医師が増え、理解が進んでいくと期待している」と述べました。

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