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『白鯨との闘い』 - 聖なるかな海の皇帝よ - 1953ColdSummer

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『白鯨との闘い』 - 聖なるかな海の皇帝よ


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鯨との闘い
IN THE HEART OF THE SEA
2016(2015)/アメリカ/G 監督/ロン・ハワード 出演/クリス・ヘムズワース/ベンジャミン・ウォーカー/キリアン・マーフィ/トム・ホランド/ベン・ウィショー/ブレンダン・グリーソン/他 原案/チャールズ・リーヴィット/リック・ジャッファ/アマンダ・シルヴァー 原作/ナサニエル・フィルブリック/『白鯨との闘い』
伝説の白鯨との死闘。
生き延びる為に、男たちが下した
“究極の決断”とは――



 新年初映画館はコ・イ・ツ・ニ・キ・メ・タとえんぴつを転がした結果『白鯨との闘い』を観に行く事になったので、メルヴィル苦手でござるよ~などとこぼしながら観てきた。が、その実、これはメルヴィルの『白鯨』ではなく、『白鯨』の元ネタとなった『エセックス号事件』の映画化との事であったので、「モビー・ディックとは神の暗喩であり……(シブメン)」というこちらが用意していた屁理屈を唱える必要もなく、海洋サバイバルとして大変楽しく観る事ができた。漂流の挙句に<イグクニンジ>に至るところなんかセイクリッドでかっこいいし、肝心要の巨鯨がのたくって暴れるシーンなんかは最高にかっこいい。本作のターゲットとして狙い撃ちされているのは怪獣映画で失禁するような子どもおじさんなのではないのだろうか。更には、ついにロン・ハワードも怪獣映画を撮るようになったか、娘も去年恐竜映画に出ていたしなぁ、と感極まったところからの海難地獄描写に手に汗握る。ほで、怪獣を主体に据えた映画であろうがクリーチャーをタコにする映画であろうがその枕には犠牲となった人々の悲惨、嗚咽に懊悩というものがあって、そこに昏い思いを馳せる層というのは確実に存在するのだが、『白鯨との闘い』なる邦題に偽りアリの漂流パートになってから、エセックス号乗務員たちが味わう悲惨はまさしく怪獣が暴れた後の市民の悲惨といった趣きで、破壊と炎上と呆然の美しい三位一体がそこにある。こうしたドラマも自分は怪獣映画の醍醐味だと思っており、がだけに『クローバーフィールド』や『モンスターズ/地球外生命体』(感想)といった映画たちが愛しいのだけれども、『白鯨との闘い』も間違いなくそうした「怪獣映画の市民」を描いた映画であったなぁ、と感じ入る次第。


白鯨との闘い (集英社文庫)白鯨との闘い (集英社文庫)
ナサニエル フィルブリック Nathaniel Philbrick

キャロル (河出文庫) 白鯨 上 (岩波文庫) 白鯨 中 (岩波文庫) In the Heart of the Sea: The Tragedy of the Whaleship Essex 白鯨 下 (岩波文庫 赤 308-3)

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