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英国人の元社長がオリンパス提訴 契約違反と主張
オリンパスの巨額損失隠し疑惑を指摘し、2011年に社長を解任された英国人マイケル・ウッドフォード氏が、契約違反があったとして同社を英国で提訴したことが15日分かった。契約違反や裁判での請求の具体的な内容は不明。米通信社ブルームバーグが報じた。
ウッドフォード氏は解任決定を不当としてオリンパスに損害賠償を求めて提訴。12年に同社が1千万ポンド(当時のレートで約12億4500万円)を支払うことで和解していた。同氏は今回の提訴を認めたが、それ以上のコメントを避けたという。
ウッドフォード氏は11年4月にオリンパスの社長に就任。過去の企業買収をめぐって不透明な資金があるとして、当時会長だった菊川剛氏=金融商品取引法違反などで有罪確定=に資料提出を求めたが、「独断専行」などとして11年10月に解任されていた。(共同)