ウォール街、エネルギー企業の相次ぐ破綻で損失引当金を積み増し
2016/01/14 23:55 JST
(ブルームバーグ):米国でのシェールブームを支えたバンカーは今、エネルギー企業の破綻増を受けて焦げ付いたローンを補填(ほてん)するための引当金を積み上げている。
米銀JPモルガン・チェースが14日明らかにしたところによると、損失を被った際の引当金として石油・ガスの資産ポートフォリオに1億2400万ドルを追加した。JPモルガンは掘削企業のスウィフト・エナジーに融資したが、スウィフトは昨年の大晦日に破産申請した。法律事務所ヘインズ・アンド・ブーンによれば、昨年は石油・天然ガス企業42社が破綻、負債総額は170億ドル超に上った。
JPモルガンのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は、14日発表の第4四半期決算資料で「当社の事業が力強い融資の伸びと信用の質をもたらした。ただしエネルギー分野ではある程度のストレスがあった」と述べた。
BOKファイナンシャルは13日、信用損失の引当金は2250万ドルとの見通しを示し、従来予想の250万ー850万ドルから大幅に引き上げた。
原題:Wall Street Feeling the Pain of Low Oil Prices as Loans Sour(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Asjylyn Loder aloder@bloomberg.net
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更新日時: 2016/01/14 23:55 JSTニュース一覧
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