経営不振に陥っている米ヤフーがいよいよ追い詰められた。資産整理が暗礁に乗り上げ、一時は「カリスマ美人CEO(最高経営責任者)」と持ち上げられた女性トップや従業員の大半の解雇要求が大株主から次々と突きつけられる異常事態だ。生命線のネット事業や会社自体の売却話まで表面化。買い手にソフトバンクなど日本企業の名も挙がる。一時代を築いたネット企業の雄は業界の草刈り場と化し、「役割を終えた」との声も聞かれる。
「こんな醜態をさらして生き延びられるとは思えない。もはや崩壊のプレリュード(序曲)だ」
ヤフーのライバルでネット検索事業の“王者”である米グーグルの関係者は、冷たく言い放つ。
ヤフーが約15%を保有する中国電子商取引最大手アリババ集団の株式を分離売却すると発表したのは、2015年の年明けのことだ。売却益で検索や広告などのコアビジネスのネット事業を立て直すのがマリッサ・メイヤーCEOの狙いだったが、米財務当局から「非課税措置にはならない」と待ったがかかり、株主からも批判が噴出。暮れも押し迫った同年12月、CNBCテレビなど米メディアは一斉にヤフーが計画を断念したと報じた。
そこで窮したヤフーはあろうことか、今度はネット事業を別会社へ分離する方向で検討に入ったと発表した。市場は驚いたが、“伏線”もあった。「物言う株主」として知られる米投資会社スターボード・バリューが、「中核事業の買い手を探せ」と書簡をヤフーに送りつけていたのだ。
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明治安田生命の新企業イメージCM「ささえあう幸せ」篇がWeb上で配信中。同社の“家族の幸せを一生涯支え続けたい”という想いを込めて制作したという。CMソングには、小田和正氏の楽曲「今日もどこかで」を採用。仲睦まじい夫婦の若かりし頃と現在の写真を通じて、ふたりが寄り添い、支えあって歩んできた姿や時間を想像させる内容となっている。