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自衛官の自殺未遂 「上司のいじめ原因」と両親提訴へ
1月13日 23時19分

3年前、広島県の海上自衛隊呉基地に停泊していた潜水艦の艦内で、乗組員が自殺を図ったのは、上司のいじめや暴行が原因だったなどとして、乗組員の両親が、今月中にも国に対し3000万円の賠償を求める訴えを起こすことになりました。
訴えを起こすのは、3年前広島県の海上自衛隊呉基地に停泊していた潜水艦「そうりゅう」の艦内で、拳銃自殺を図り一時、意識不明となった元乗組員で、山口県宇部市の坂倉正紀さん(42)の両親です。
代理人の弁護士によりますと、坂倉さんは、上司からいじめや殴る蹴るなどの暴行を受けたことが原因でうつ病になり、自殺を図ったと主張しています。さらに海上自衛隊の調査でいじめが認められず、防衛省も家族が望んでいないとして上司らの懲戒処分を公表しなかったのは事実に反するなどと主張し、今月中にも国に対し3000万円の賠償を求める訴えを、山口地方裁判所に起こすことにしています。
この問題を巡っては、当時の上司と元上司の3人が坂倉さんを殴るなどの不適切な指導をしていたとして、防衛省が、去年10月、停職などの懲戒処分にしていたことが、12日、明らかになっています。
坂倉さんは今も寝たきりの状態が続いているということで、両親は「自衛隊への強い怒りと不信感から裁判を起こすことにした」と話しています。
海上自衛隊は「訴えの内容を確認できていないので、今の段階では、コメントを差し控えたい」としています。

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