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アンノン・ゲーム

自作小説とドラマ感想を。ときどき、ちょっと辛口に-

昔の大河、今の大河

大河ドラマ・真田丸 ドラマについて考える

真田丸は上々のスタートでしたが、視聴率は20%に届かなかったんですね。

 

堺雅人さんは「半沢直樹」で社会現象を巻き起こしたので、

私は25%くらいは行くだろうと思っていました。

 

もともと大河というコンテンツそのものが、終焉に近づいているのかも知れません。

 

下の図を見ていただくとお分かりかと思いますが、

かつては平均視聴率が40%近くある名作もありました。

 

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私が子どもの頃は、民放のドラマでも「太陽にほえろ!」のように、

長期にわたって放送されるものが数多くありましたが、

いまやどの局もクール制をとって、春夏秋冬に違う作品を流しています。

 

ですから、今の視聴者は長期のドラマを観るという忍耐力がないのかも知れません。

大河はがっつり1年間の放送ですから、途中で疲れるのも仕方ないですよね。

 

でも、1993年には「琉球の風」で、半年放送という画期的な試みがありました。

舞台も沖縄で、谷村新司さんが主題歌を担当していました。

個人的には、再びそういうアイデアを使ってもいいんじゃないかと思います。

 

さて、話を真田丸に戻しましょう。

 

堺雅人さんが信繁を演じることについて賛否両論がありますが、

彼の演技力ならまず問題はないと思いますよ。

 

少年時代はヘタレな感じでも、徐々に名将に変わって行くんじゃないでしょうか。

 

また、三谷先生はコミカルな作品を書くことに定評があり、

重厚な雰囲気が求められる大河に不向きという意見がありますが、

彼は無類の歴史好きですし、史実にできるだけ沿った描き方をしたいと、

公式サイトのインタビューで語っていました。

 

ただ、不安要素もまったくないわけじゃないんですよね。

 

次回以降の予告を観ましたが、

長沢まさみさん演じる「きり」が現代から来た女の子みたいなんです。

あるブロガーさんが書かれているネタバレのあらすじでは、

知り合いの女性のことを「○○ちゃん」と呼んでいました。

 

いくら親しい間柄とはいえ、戦国時代に「○○ちゃん」とは呼ばないと思います。

(ゲームとかなら話は別ですが)

 

昨年の花燃ゆでも、現代的な台詞や価値観がふんだんに盛り込まれていて、

「これは大河ドラマじゃないな・・・」と思うときがありましたが、

「きり」や他の登場人物の描き方次第で、二の舞になる恐れがありますね。

 

今年は参議院選挙とリオデジャネイロオリンピックがあるので、

真田丸が数字的に苦戦しそうなことは決まっているのです。

 

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でも、こういう面白いシーンがあるんですから、

いい作品であることは間違いありません。

 

数字はあくまでもバロメーターなので、

破綻なく最後まで進んでほしいものです。

 

ちなみに、筆者は堺雅人さんの大ファンであります。