20160111(Mon)
■[MUSIC]ボウイ逝去

ボウイが亡くなったらしい。日付は1月10日、18ヶ月に渡る癌との闘病生活の未だったようだ。1月8日に誕生日を迎え、それと同時にニュー・アルバム『Blackstar』をリリースしたばかりだった。
思えば、ラスト・アルバムとなったこのアルバムは、ボウイの置き土産であると同時に、間近に迫る自らの死を予期しながら、死そのものさえも作品として残そうとしたボウイのアーチスト魂が込められた作品だったのだ。最初このアルバムを聴いた時、特にラストの曲『I Can't Give Everything Away』の数々のフレーズに、なにかこれまでのボウイ作品の集大成的なものを感じ、「ボウイ、なんでこんなことやってるんだろう?」と疑問に思っていたのだが、やっと意味が分かった。ボウイは結局、死ぬまで、第一線のロック・アーチストだった。
自分がボウイにいかに思い入れを持っていたかということは、特に書かない。ボウイについてはこれまで散々このブログで書いてきたし、いかに熱狂的なファンだったかも散々アピールしてきたので、なにか蒸し返す気になれない。悲しいといえば確かに悲しいのだが、歳のせいなのか、自分は「遅かれ早かれ、人というのは死ぬものだ」と思うようになった人間なので、驚きこそすれ、「そういうものだ」としか言いようがない。ボウイが死ぬように自分もいつか死ぬ。ただそのことを再確認したというだけだ。しかしボウイは沢山の作品を残し、それはいつだって聴くことができる。素晴らしいロックを奏でるボウイは、いつだって傍にいるのだ。
思い入れは書かないと言っておきながらなんなのだが、自分にとって思い出深いボウイの作品の一つは、ボウイ主演映画『地球に落ちてきた男』だった。故郷の惑星を離れ地球に落ちてきたまま帰れなくなってしまったある異星人の男の物語。自分が本当に居る場所はここではなく、別の場所にあり、そこには安らぎのある生活があったのだ、というこの物語は、当時の自分の強烈な現実逃避願望とリンクして、ある意味心象風景のひとつとすらなってしまっていた。
ボウイは亡くなってしまったが、地球に落ちてきた男であるボウイは、やっと故郷の惑星に帰り、愛しい妻と子に再開することができたのだろうと、自分なんかは思うのだ。ボウイの魂よ安らかに。
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