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iPS移植に最適の成熟度発見 京大

移植に最も適した成熟度の心筋細胞を、マウスの心臓に移植してから6カ月経過させた画像。右上は拡大写真で、心筋に特徴的な、しま構造ができている(吉田善紀研究室提供)
移植に最も適した成熟度の心筋細胞を、マウスの心臓に移植してから6カ月経過させた画像。右上は拡大写真で、心筋に特徴的な、しま構造ができている(吉田善紀研究室提供)

 ヒトiPS細胞(人工多能性幹細胞)から作製した心筋細胞の最も移植に適した成熟度を、京都大iPS細胞研究所の吉田善紀講師や舟越俊介研究員のグループがマウスを使った実験で見つけた。iPS細胞を使った心筋梗塞などの効果的な治療の開発につながる成果で、英科学誌サイエンティフィック・リポーツで8日、発表した。

 ヒトiPS細胞由来の心筋細胞を動物の心臓に移植する研究が世界で進んでいるが、定着率が低い課題がある。グループは、iPS細胞から心筋細胞に変化させる過程で、成熟度別に四つの細胞を作製してマウスの心筋に注射で移植し、それぞれの定着率を調べた。

 その結果、iPS細胞から心筋細胞へと変化させ始めてから20日目の比較的成熟した細胞が、最も定着率がよいことが分かった。心筋梗塞のマウスに20日目の細胞を移植すると心機能の改善がみられ、6カ月の観察期間では、最初の3カ月で増殖して次第に成熟し、心筋特有の構造を形成することも確かめた。

 今後、さらにブタなどの大型の動物でも実験する。吉田講師は「未成熟だと移植した心臓に定着しにくいが、成熟し過ぎていても増殖しくい。20日目の細胞は最も両者のバランスが取れていると考えられる」と話している。

【 2016年01月08日 22時20分 】

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