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経済

トヨタ、15年の世界販売首位 1010万台超

 トヨタ自動車の2015年(1〜12月)のグループ世界販売台数(ダイハツ工業と日野自動車を含む)が1010万台超となることが9日、分かった。ライバルの独フォルクスワーゲン(VW)グループは8日、前年比2・0%減の993万台だったと発表しており、トヨタが4年連続で世界首位を守った。

 トヨタの販売台数は昨年末に公表した1009万台の見込みを上回る。今月下旬に正式発表する。トヨタは景気低迷が続くタイやインドネシアで苦戦したが、主力の北米市場で原油安を追い風にピックアップ(荷台付き)トラックなどの販売を伸ばした。過去最高を記録した14年の1023万台から微減にとどめ、2年連続で1千万台を上回った。

 VWの前年割れは13年ぶり。1〜6月の上半期にはトヨタを抜いて首位に立ったが、その後に排ガス不正問題が発覚し、ブランドイメージが低下して失速した。中国では景気減速も響いて、3・4%減の354万台と落ち込んだ。欧州では2・5%増の404万台と数字を伸ばしたが、南米やロシアでは3割ほど減少し、14年に初めて記録した1千万台を割り込んだ。

 リーマン・ショック後、トヨタやVW、米ゼネラル・モーターズは販売台数を大幅に伸ばし、13年以降は1千万台前後で激しく競り合ってきた。ただ、成長を支えた新興国の景気減速が顕著となっており、しばらくは台数の伸びが頭打ちとなりそうだ。

(中日新聞)

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